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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

スズガモの換羽

2010年11月12日
秋田
 今朝、いつも利用する駅の改札を出るとそこに県知事、アナウンサーなど見たことがある顔が・・・「しっかりと朝ご飯を食べましょう」というご飯食推進のキャンペーンだったようです。朝ご飯はしっかりご飯を頂く派の私ですが、そこでいただいた”おにぎり”は美味しく頂きました。そのせいか今日はいつもより頑張れた気がします。



 さて連続でカモの話題でしたが今日もカモの話題です。しかも換羽の話ですから先日のコガモのネタの踏襲です。
 コガモのオス♂の時にも同じ種であってもこの時期は色々な換羽の段階が見られるという話をしましたが、今日は【スズガモ】で似たような話をします。

 実は先日、仕事でカモの種に付いて写真で問い合わせを頂いていたので、ちょっと【スズガモ】の換羽について調べる機会があって、自分でも実際に見てみようと思っていました。
 スズガモは意外なほど近くで見られる場所があって本当に観察しやすい種です。飛来当初は全てメス♀に見えるほどでしたが、最近はちょっとずつ変化が見られるようになってきました。


 ちょっと換羽が進んできた個体ですが、全体の特長はまだまだメス♀のそれと重なります。


 こちらの個体に至ってはほんの僅かに換羽しているのが解る程度の換羽初期の段階です。


 個人的な印象ですが・・・コガモの場合顔周辺の羽から換羽が始まっているような気がしましたが【スズガモ】の場合は肩や脇腹から始まっているような気がしますが真相はどうなんでしょうか?もっとたくさんの事例を見ないと何とも言いようが無いんでしょうけど・・・・。



 この2個体を比べてみても嘴の付け根部分にある白斑の大きさが随分と異なるんですね?これは個体差なんでしょうか?年齢差なんでしょうか?
 更に【スズガモ】の場合、近くによく似ているキンクロハジロが居る場合が多く、この時期は識別にはちょっと手を焼きます。でもそれがまた面白いんですけどね。

 似たような羽色をしたカモがたくさんいる中から【スズガモ】であるかキンクロハジロか?そしてそれぞれのオス♂かメス♀か?の識別のする。ちょっとハードルが上がりましたが皆さんも実際に観察してみて下さい。
 
 お近くの方は大潟村の南側にあるK市のE漁港がオススメの【スズガモ】観察スポットです。ただし、通行やお仕事の邪魔にならないように充分に注意して下さいね。もしそこでの観察が難しいようなら大潟村の西部承水路でも【スズガモ】は見られますのでお越し下さい。