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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ズキンタケ

2010年10月13日
秋田
 秋の行楽シーズンまっ只中!!!週末は勿論、平日でも各地でイベントが盛んに行われていますね。森吉山麓でも様々な観察会が行われています。



 そうしたイベント以外にもお出かけになる方々は大勢いらっしゃいますが、このところ森吉山麓で最も賑わいを見せているのがキノコ採りです。
 例年、山菜やキノコのシーズンになると遭難が起き、いたたまれない気持ちになるのですが、今期も既に救急車が出動する事故が発生したり、ヘリが出動する騒ぎも起きています。
 そうした事故が起きないように!!と警鐘を鳴らし続けてはいるのですが、なかなかそう言った声は届かないようで・・・
 どうか無理のない行動、余裕を持った行動を心がけて下さい。



 さて、かく言う私も近頃キノコを楽しんでいる一人です。でも食用キノコを採取する訳ではないので、ちょっと楽しみ方が違うのかも知れません。
 以前にも書いたかも知れませんが、キノコの世界というのはまだまだ未解明な部分も多く、未発見の種も多く存在すると言われています。「もしかしたら今此処で見ているキノコが・・・」なんて事は滅多にないにせよ、キノコの世界ではアマチュアの方々もたくさん活躍されて、実績を残している分野なんだそうです。

 と、書きましたがそんな大それた事を思いながらキノコを楽しんでいる訳ではなく、発生場所や形状、色などなどどれをとっても面白い世界だな~とワクワクしながら観察しています。私の周りにも「私も最近キノコ観察にはまりまして・・・^^」と言う方が数人いらっしゃいます。その方々との情報交換もこれまた楽しいモノです。


 今日は、あまり見る機会はないけれど、以外に目を引くキノコを紹介します。


 【ズキンタケ】です。面白い形状ですよね?笠が内側に巻き込まれています。笠の形も一様ではなくどこかジャガイモを彷彿とさせる形状です。ところで・・・この写真からどんな触感を想像しますか?


 横から【ズキンタケ】をみるとこうなっています。笠が内側に巻き込まれているのがよく解りますよね?



 触感ですが・・・全体がゼラチンのようなグミのようなプニプニとした触感です。笠も柄もプニプニです。ゼラチン質のキノコと言えばキクラゲの仲間を思い浮かべますが、この【ズキンタケ】の様な形をしていてプニプニというのはちょっと珍しいかも知れません。
 そして色もバリエーションが豊富です。笠の色は色の濃淡があるくらいのようですが、柄は黄緑色あり、レンガ色有り、黄色有り、薄桃色ありと見る度に異なります。


 こうして目で見るだけでなく、実際に触れて楽しむことが出来るのもこの【ズキンタケ】の魅力ですね。


日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで5日前】
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