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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

愛鳥学習会 ことしは上浜小学校

2010年06月24日
秋田
 今年も秋田県自然保護課が主催している「愛鳥学習会」のお手伝いをする機会をいただきました。この学習会は毎年実施されていて、秋田県内の小学校の中なら「愛鳥指定校」を決めて私たちの周りにいる野鳥への関心を高めていただき、その接し方や観察の仕方などを学ぶ機会となっています。
 ことしは、にかほ市立上浜小学校の3年生から6年生の78名の児童達が学習会に参加しました。

 一日かけて行うこの学習会、午前中児童達は五城目町の「秋田県環境と文化のむら」の「自然ふれあいセンター」で、散策コースを歩きながら身近な野鳥を探し、鳥獣保護舎で傷ついて保護されている猛禽類などを見るなどたっぷりと学習した後、午後には大潟村の大潟草原鳥獣保護区の管理棟へと来てくれました。

 この日は時折強い雨が降り、雷まで鳴っていましたが、児童達がやってくるときには小止みになり、全員元気に管理棟へと入ってきました。玄関で出迎えた私も元気を貰った気になって学習会に臨めました。


 先ずはじめに挨拶から。みんながキチンと目を見て話し手の話を聞く姿勢には感心しました。先ほど元気に玄関から入ってきた児童達が学習会が始めるとキッチリと切り替えて学習モードとなる!!見習わないといけません・・・


 鳥獣保護区管理員さんに今、大潟草原で見られる野鳥の最新情報を話して貰っているときも手元の下敷きを見ながら真剣に聞いていました。


 実際にフィールドスコープを使って現在子育て中のサギのコロニーなどを観察しました。初めはスコープの使い方に苦戦する児童もいましたが直ぐに慣れてしっかりと観察してくれたようです。
 しかもリアクションがイイ!!こちらが楽しくなるくらい素直でダイレクトなリアクションは気持ちの良いものでした^^。

 大きなアオサギの足元を見てご覧!というと『あぁぁぁ雛だぁ~』と目を輝かせる。
 雨が降っているからサギのお母さんは自分の羽を広げて雛たちを守ってるんだよ!というと『本当だ~羽を広げてるぅ』と友達に伝える。この他にも、素直な感想がたくさん聞かれました。


 楽しい時間というのはあっという間に過ぎていくもの・・・。秋田県自然保護課の職員の『そろそろ時間です』の声が酷く無情に聞こえてしまうほど・・・。でもこればっかりは仕方がないですね。


 最後に児童が代表してまとめてくれましたが、これも立派の一言!!
 児童達を見送った後、担当者同士の会話から『あの子達ならこれからも野鳥に関心を持って過ごしてくれるだろうね』という手応えを感じた感想が聞かれたくらいですから・・・。



 みんな、いつかまた一緒に野鳥を観察しようね!!きっとだよ!!