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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

トチノキ 見頃です

2010年06月02日
秋田
 6月1日より森吉山野生鳥獣センターが開館しています。今期も皆様のお越しをこころよりお待ちいたしております。



 さて、その森吉山野生鳥獣センターの周辺では樹上の大きな花が見頃を迎えています。その花はこちら↓。


 【トチノキ】です。
 この樹の葉は「掌状複葉」という掌を広げたような葉の付き方をするひときわ大きな葉で、実も栗に似た色合い&外見の大きな実です。更には花も大きくまとまっていて目立ちますから、車で通過していても直ぐに目に止まります。

 【トチノキ】はその花の咲く様子から「シャンデリアツリー」とも呼ばれています。しかし先日友人から『【トチノキ】は「シャンデリアツリー」って呼ばれているみたいだけど、シャンデリアってガラスが沢山ぶら下がった派手な装飾の電灯でしょ?この花は似てないよね?』と言われました。
 私自身はこの花を見て「シャンデリア」で納得していたのですが、確かにそんな見方も出来ますね?私たちが見かける「シャンデリア」は確かにイロイロと”ぶら下がっている”タイプの物が多いかも知れませんね・・・。

 さて、そこで「シャンデリア」がいつ頃から使われるようになったか?調べてみると、その起源は中世ヨーロッパの教会にあったローソクを灯して使う物にまで遡る事が出来るようです。今の「シャンデリア」のように天井から吊り下げられているのは同じですが、灯りがローソクなので沢山の「燭台」が集まっているような物を想像して貰えると良いかと思います。1本の軸に沢山の燭台が枝分かれしている感じ・・・で想像してみて下さい・

 現在の「シャンデリア」のような物が使われるようになるには電球の発明を待たなければなりませんが、これは1800年代の半ばを過ぎる事になりますから、”電球の発明よりもシャンデリアの出現の方が早い”と言うことになります。

 
 と、こんな事を考えながら【トチノキ】の花を見るとどうでしょうか? 


 1つの花序をアップにしてみました。大雑把に言えば”円錐形”でしょうか?”ぶら下がっている”タイプとは違いますね?


 さぁ、どうです??この【トチノキ】の花、「シャンデリア」に見えてきましたか??
 でもこれを見て「シャンデリアツリー」と言った人はどのタイプの「シャンデリア」の事を差して言ったのでしょうかね??