東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

スズメ子育て中

2010年05月27日
秋田
 このところ、業務で東北の国立公園や世界遺産地域、国指定鳥獣保護区やそれらがある地域のパンフレットを取り寄せていますが、どこも、どれも魅力的でついつい捲ってみては各地に思いをはせてしまう今日この頃です。どうしてパンフレットを取り寄せているのか?はまたの機会に・・^^



 以前、この日記でご紹介しましたシャッターの隙間に営巣していた【スズメ】を覚えていらっしゃるでしょうか??今日はその続編です。

 その後の観察で、前回の日記の時は営巣を始めたばかりだったようです。その時に運び出していたのは何だったのか?解りかねますが巣を構えるにあたって掃除でもしていたのかも知れません。
 あれから巣に近づきすぎないように気をつけながら観察を続けてきました。この時期は子育ての状況を詳しく観察しようと巣の上部にカメラを添え付けたり巣をのぞき込むようにして観察する方もいますが、鳥たちの心情を思うととてもそんな観察をする気にはなれません・・・。実際、何度その場へ行っても私の存在を警戒して親鳥が餌を運ぶのを躊躇するのを見ていますからね・・・。


 さて、話が逸れてしまいました。
 最近の親鳥たちは忙しそうです。両親共にひっきりなしに餌を巣に運んできます。しかもこの巣は入るのにちょっとコツが要りますから、毎回毎回、一苦労する様子が見られます。


 巣があるシャッターの前まで来ると脚を大きく前方へと引き上げます。シャッターの段差に爪をかけて身体を留めて・・・


 器用にもクルッと身体を反転させ、逆向きになって隙間の中へと潜り込んでいきます。
 この一連の動作で翼がブレーキの役目を果たしたり、バランス棒の役目を果たしたかと思うと畳んで隙間へと消えていきます。
 私が見ていたのはほんの数回ですが、これを毎回毎回繰り返して巣へ出入りしているのかと思うと本当に頭が下がります。



 中の雛の様子は良くわかりませんが、時々こうして中から雛がしたであろう「う○こ」を運び出します。その様子が↓こちらです。


 目測で100円玉くらいの大きさでしょうか?見た目は白いグミのようです。ゆるい液体でもなく、固い固体でもないのでまさしくグミという表現がぴったり!!(こんな事を言うとグミを食べる時に戸惑いそうですが・・・)

  
 こうして親鳥たちが一生懸命に子育てしていますから、もうすぐ巣立ちした雛を見ることが出来ることでしょう!見逃さないようにしないと!!なん言ったって【スズメ】の雛は可愛いですからね^^。