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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

3羽のセイタカシギ

2010年04月30日
秋田
 今日の通勤電車はいつもよりも空いてました。お休みをとってGWを満喫されている方が多いんでしょうね?ニュースでも各地の行楽地の賑わいや国際空港の混雑が報じられています。それらを羨ましく感じながらも空いてる通勤電車にささやかな喜びを感じています。


 先日、大潟の巡視中に西部承水路のそれぞれ離れた場所で3羽のセイタカシギを確認しました。それぞれ個性があって面白かったので確認順に↓に写真を掲載してみました。


 最初に確認した個体。目の周りや頭頂~後頭部~頸部にかけて黒々としていて、虹彩(目)が赤いのが解ります。翼には光沢を感じやや緑色がかって見えます。足も朱色に近く鮮やかな色彩をしています。


 2番目に確認した個体。頭部の黒色は疎らで薄く後頭部~頸部にかけてはほぼ白い羽となっています。虹彩の赤もやや黒っぽく、足の赤色も光沢がなくピンクに近い色彩です。


 最後に確認した個体です。目の周りの黒色が不明瞭ですが頭頂部~後頭部~頸部にかけてはクッキリとした黒色をしています。翼の光沢も強く緑色の金属光沢が最も鮮やかでした。虹彩もはっきりと赤色。足はややくすんだ赤色でした。



 図鑑などを見ると【セイタカシギ】は「ほぼ雌雄同色」としながらも雌雄に細かな特長があるようで・・・それをこの3羽に当てはめてみると最初と3番目が「成鳥オス♂」で2番目が「成鳥メス♀」となりそうですがどうでしょうか??また同じ「成鳥オス♂」でもそれぞれの個体に個性があって面白いです。また図鑑には「個体による変異が大きい」とも記されています。


 今回取り上げた【セイタカシギ】はその個体事の変異、個体差が大きく特長を捕らえやすい種です。個人的な話で申し訳ありませんが最初の個体を見たとき「綺麗な個体だな~」と感じました。感じ方は人それぞれでしょうけど、こうした野鳥達の個性を観察してみるのも楽しいかも知れません!!是非お試しあれ~。