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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

離合集散を繰り返す

2010年02月19日
秋田
 今日は24節季の「雨水」。今日の秋田は青空が見えています!空から降るものはありませんが、雪が雨に変わるのも、氷が溶けて水辺が広がるのももうじきかな?と思わせます。


 さて、先日のムクドリの日記でも同じようなフレーズを使いましたが・・現在大きな群れで行動している野鳥はガン類、ハクチョウ類などなど意外にも多く、今日紹介するカラスも大きな群れで行動しています。

 カラスたちは過ごす場所が決まっているようであまり決まっていません。昨日この辺にいたから今日もいるかと言えばそうでもないし、かなり知られたカラスの集まる場所へ行っても必ず居るとは限らない・・・どうも彼らはそういった生態なのかも知れません。ガンやハクチョウなら大体いる場所は決まってるんですけど・・・

 この時は、道路の直ぐ脇に大きな群れを見つけました。大半が【ミヤマガラス】で2割ほどが【ハシボソガラス】でした。コクマルガラスは居ないか?と期待しましたがここでは見つかりませんでした。
 その群れを観察していると、田んぼの中で大集団で採餌していたかと思えば、何がキッカケなのかも解らないタイミングでブワッと飛び立つ一団がいて、それが電線に集まってみたり、また別の集団は近くの樹に止まってみたり、かと思ったらまた別の田んぼに降りてみたり・・・。

 どうやら積極的に動き回るのは【ミヤマガラス】の方で、取り残された集団には【ハシボソガラス】が多いように感じました。でもどういう訳か、一度離れた【ミヤマガラス】がまた【ハシボソガラス】の元へ戻っていったり・・・


 まさに『離合集散を繰り返す』です!!




 電線に集まるカラスの群れです。ある一団が集まり出すと次々と集まってきます。


 一時的にこんな状態になります。しかしそれも束の間・・・
 何度かカラスの群れは観察していますが未だに離合集散の「キッカケ」が解りません。どうにかヒントくらいは得たいものですが、【ミヤマガラス】の集団が観られるのもあと僅か・・・
 

 どなたかそのきっかけをご存じの方はいらっしゃいませんか??