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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

水も平気

2010年02月04日
秋田
 今日は「立春」です。冬至から数えて45日目にあたる日で春の気配を感じられる頃とされていますが・・・ここに来て急に真冬らしい寒さが続いています。「大寒」の頃は暖かい日が続いたり、季節外れの雨が降ったりしてましたけどね・・。


 【タンチョウ】のネタが続いています。他にネタが無いわけではないのですが・・・もう少しお付き合い下さい(笑)。
 昨日の記事で、悠々と歩いてきた【タンチョウ】がその後何をしたのか?を書くと予告していましたので、その通りに!

 南の池で餌探しを始めました。この池は場所によって水深が随分と違うそうですが、北側は比較的浅いようです。足の長い【タンチョウ】をもってすれば羽を水に付けずに歩くことが可能です。




 これまで水路での採餌など水の中に入っての行動も度々観察してきましたが、自分のお腹が付くくらいの水深がある場所で行動しているのは私自身初めてみました。映像で見たり、ひとづてに胸位まで水に入っても平気で行動しているのは知っていましたが、実際に自分の目で見るとやはり、『おぉぉ~本当だぁ~』と感心してしまいます。


 更には・・
 

 思いっきり水に頭を突っ込んでそこにある餌を採ってきます。この時は2枚貝を食べていたようです。その他にも何種類か食べていたようですがハッキリと確認することが出来ませんでした・・・。


 聞くところに寄ると・・【タンチョウ】は得意ではないものの泳ぐ事も出来るのだとか・・。
 足が付けば胸の高さまでなら平気で歩いて行動する。足が届かなくなったら泳ぐことも可能。首全体が水に入っても平気で結構長い時間持続する。
 この【タンチョウ】を観察していると様々な場面でその能力の高さを実感します。実は【タンチョウ】ってもの凄く生命力があって、環境順応力もあって、運動能力も高く、学習能力も高い。そんな”強い鳥”なんじゃないか?って思えてきます。