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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオタカ あれから2ヶ月

2010年01月12日
秋田
 今週の天気予報は雪マークがずらりと並びました。そして今日は「スキーの日」。今期は早くからまとまった雪が降ってスキー場は喜んでいることでしょう。日常生活は大変ですけどね・・・。


 11月の初旬、大潟ではカモの群れが飛来し始め、水辺に賑やかさが感じられるようになりますが、それと同時に飛来したばかりのカモを狙う猛禽類の姿を観察することがあります。
 およそ2ヶ月前のこの日記でも、そんな話題を取り上げていました。
※参考までに・・・
11月11日の記事
11月2日の記事

 思い起こせば・・その時はちょっとした縁もあって、猛禽の補食シーンを意識して観察していましたが、当時は狩りを成功させていたのは、オオタカ・ハヤブサの成鳥ばかりで、若鳥たちはどこかやる気がないというか、当を射ていないというか、未だ未熟だったのか?
 なんとなく鬼気迫るものを感じない、幼さが同居していた印象でしたが、あれから2ヶ月。先日出会った【オオタカ】の若い兄弟(?)にはどこか違った雰囲気を感じました。


 地面にいた【オオタカ】に気付くのが遅れ、近くから飛び立つ後ろ姿に、「何か」細かな物が飛び散っていくのが見えました。【オオタカ】は近くの樹に止まったのですが、遠くへは行こうとしません。そこで彼がいた場所を見るとおびただしい量の羽が飛び散っているのが見えました。どうやらキジのようでした。


 獲物が気になって逃げようとしない【オオタカ】をちょっと失礼して撮影しました。なかなか鋭い眼光をしています。


 私が戻ろうとした時、獲物を食べ残していた方の個体が飛び立ちました。行き先は・・・・。
 と言っても捕まえたシーンや食べてるシーンを観察できたわけではありませんから断言は出来ませんけど・・・



 この2ヶ月の間に成長した【オオタカ】の姿がありました。


<追記>
 来る1月24日(日)午後7時30分より、NHK総合の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』のなかで大潟村で撮影したチュウヒが取り上げられます。タイトルは『農地を愛したタカ チュウヒ』です。是非ご覧下さい!