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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

マガモの水浴び

2009年12月21日
秋田
 このところ、随分と長いこと顔を合わせていなかった友人・知人に会う機会が続きました。かつて苦楽を共にしたり、一緒に競い合った仲間というのは、ほんの一瞬でブランクを取り戻し昔に戻れるものですね?これからも大切にしたい仲間達です!!



 さて、秋田市内も雪がふって、つもって、すっかり真冬モードに突入です。
 大潟村の周囲を囲む承水路も結氷範囲が広くなり、ガンやハクチョウやカモたちの生活にも支障が出始めているようです。これまでは、至るところで観察されたカモたちも限られた開水面に集まっていたり、その直ぐ横の氷の上に大きな群れを作っていたりと、「群れ」が一段と大きくなりました。

 その状況は私たち観察者としては、正直見やすくなりました。なので、より近くで、より自然な観察が出来るようになったと感じます。

 先日は、この冷たい水の上で【マガモ】の群れが集団で水浴びしていました。今日の日記は、その時の模様をお伝えします。


 数羽の【マガモ】が同時に水浴びをしていました。この時、私が注目したのは真ん中に移っているメス♀です。こういう時、色んな個体を見てしまうと色々と見逃しそうだったので・・・。


 きっと手を入れたら「痛い」くらいの冷たさでしょう。そんな水を頭からかぶっています。見るからに冷たそうですが、彼女らにとっては命に関わる大事な行動です。

 何度も何度も頭から水を被り、身体を震わせて、水浴びが終了したようです。最後の仕上げは決まって伸び上がっての羽ばたき!!その瞬間を狙ってカメラを構えていました!


 珍しく、決定的な瞬間を捕らえることが出来ました(ってちょっと大げさですけど・・笑)。伸び上がりの時は身体がほとんど浮いているんですね?【マガモ】の足は胴体の真ん中辺りから伸びているはずですから、短足と思っていた【マガモ】も意外に足が長いんですね?一気に親近感が希薄になりました・・・(苦笑)


 この後は入念な羽繕いが始まります。集団で水浴びしていた【マガモ】が今度は集団で羽繕いを行います。その様子も観察していたのですがあまりに入念に行うので寒さの限界に・・・最後まで観察することが出来ませんでした。