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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

北緯40度の展望台

2009年08月04日
秋田
 少し前までジメジメと蒸し暑く肌にまとわりつくような湿気にうんざりしていましたが、ようやくスカッとした夏らしい青空が見られるようになってきました。それでもまだまだ天気は不安定なんだとか・・・。東北の梅雨明けはいつ??


 さて、先日その”スカッとした青空の下”で巡視をしてきました。これまで続いた長雨は、7月としては平年の2倍強の雨量をもたらし、日照時間は平年の6割程度だったとか・・・そんな時期を経て久々に広がった青空は、暑くっても気持ちの良いもので足取りも軽やかになるってもんです!

 気分が良かったので、昼食を「空を見ながら食べよう!」と思い、展望台まで足を伸ばして来ました。



 この展望台は森吉山麓高原内の最高所である「大印(おおじるし)」付近にあって、そこからは北に白神山地・東に八幡平~秋田駒ヶ岳等を望める好展望台です。
 この展望図の中に「北緯40度ライン」が刻まれています。それを見ながらこの線上に西に行けば大潟だ・・・とか物思いにふけりながら、今自分が立っているのはここか!と地図を眺めていました。
 私は山岳展望が好きで、山歩きの楽しみの一つです。暫くは近くの山頂も見えない日が続いていましたので随分久しぶりに展望を楽しんだ気がします。 



 北側には秋田県と青森県の境に連なる白神山地が望めます。「あの尖っているのが藤里駒ヶ岳で、その向こうが・・・」



 東側には八幡平から秋田駒ヶ岳へと延びる秋田県と岩手県の境に走る峰々が続いています。「北から八幡平、畚岳・・・であれが秋田駒の男女岳!」


 こうして地図を広げながら峰々を眺めて、「次の休みはあの山へ行こうかな?」等と考える時間が私にとっては何とも楽しく、幸せな時間です。


 ところで、最近は山へ行くにも地図を持たずに行く方が多くなっているとか・・・ちょっと前に見た、とある映画に『地図を見ると自分の棲んでいる場所が確認できる。それが自分が何者なのかを考える事に繋がる』という趣旨の台詞があって、それがとっても印象に残っています。
 『地図を見て、周りの展望を見ながら自分の立ち位置を知る』これって楽しんでやっているけど実は重要な事なのかも知れませんね??