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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

順調です

2009年06月30日
秋田
 いよいよ6月の最終日、2009年のカレンダーも残り半分です。「時間」って本当に今も昔も同じ早さで進んでいるんでしょうか??



 今日の日記は、いつの日かの”続編”となる日記です。


 先ずは、大潟村のKさんの畑の側で(周回遅れ気味に)営巣している【ヒバリ】について!

 以前(6月15日)ご紹介した時には、まだ巣の中には4つの卵が並んでいましたが、先日様子を見に行ったら・・・



 4羽とも孵化していました。Kさんの話では20日に孵化したのを確認されたそうなので、今日までに10日以上経過しています。もう巣の中は『立錐の余地無し』状態で雛同士がぎゅぎゅっとくっついちゃってます。このところ観察の機会が開いてしまっているので、次の観察では更に大きくなっていることと思います。今頃はもう眼もあいているんだろうな~




 さて、続いて西部承水路で元気に過ごしている【カンムリカイツブリ】について!


 これも先日(6月16日)に、今年も無事に【カンムリカイツブリ】の雛が生まれたと、白と黒のしましま模様の小さな雛たちをご紹介しました。
 その時は、水面を泳ぐ雛2羽と、親鳥の背中が不自然な形をしているのでもう1羽いるのでは?とお伝えしましたが・・・



 雛の数は4羽でした。あの時背中の上には2羽の雛がいたんですね?ここの親子はどういう訳か、身体の大きな雛が1羽と「どんぐりの背比べ」状態の小さな雛が3羽と成長にバラツキがあります。身体の小さな雛たちは未だに親鳥の背中に乗っかることがあるのですが、この頃の親鳥は心を鬼にしているのか?それとも単に重いだけなのか?背中に乗った雛を振り落とすような行動を見せます。

 写真を見てもお分かりのように、雛たちの行動にも違いがあって、身体の大きな雛は親鳥の近くに付きまとうようにして餌をたくさん貰っていますが、小さな雛たちは3羽一緒で行動することが多く、親鳥から離れて過ごすこともしばしばです。その辺が身体の大きさとなって現れているのでしょうか?
 

 
 ↑こちらは身体の大きな雛です。親から貰った魚は「ちょっと大きいんじゃないの?」と思いましたが、全然問題ではなかったようで頭から丸呑みしていました。この分だと日に日に目に成長してもうすぐ自分で潜って餌を採るチャレンジを始めるんじゃないでしょうか?