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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

資料的画像になれば・・

2009年04月01日
秋田
 今朝、通勤で利用している秋田駅前のバスターミナルでバスを待っていたところ、ビラを配っている女性がいて、バスターミナルに並んでいる我々に「ご覧になって下さい」と言いながらビラを手渡していました。
 いよいよ私に手渡されると思っていたら『学生さんには必要ないですね?』といって私を飛ばしてまた隣の人から手渡していました。『えっ~?学生って・・』と思ったのですが今日は”エイプリルフール”でした(笑)。なかなか粋な女性がいたものです(^^)



 実はこのところ、なかなか現場に行く機会が作れずに事務所での勤務が続いています。野鳥たちの”渡り”が本格化しているようですし、巣作りの様子も観察したいし・・・気ばかり焦っています。
 で、現場で観察できていないので、今日の日記は事例報告的な内容になります。



 以前にもこの日記で取り上げた通称【マルガモ】と呼ばれるマガモ×カルガモの交雑個体と思われるカモです。おそらくはまだ大潟に居るものと思いますが、3月に入ったくらいからいつも隣に寄り添って行動している【マガモ】の雌がいます。ペアになったのでしょうね・・多分。

 大潟の水辺には数多くのカモたちがいますが、この個体の存在は特異なもので・・見た目の特徴もさることながら、身体が非常に大きく、周囲にいるカルガモ等の群れの中でも一際目立つ存在で、スコープなどを使わなくてもシルエットで『おっ今日もいるな~』と同定できるくらいです。
 
 先日、その個体が飛翔している姿を撮影することが出来たので、資料画像になれば・・と思い日記で取り上げました↓。
 


 先ずは尾羽ですが、マガモのオスに見られる中央尾羽のカールは中途半端で微妙に反っているかな?くらいですが「尾羽」としてはマガモのオスの特徴が色濃く見られます。
 次に翼を見るとカルガモの特徴である3列風切の白い羽が見られと思いきや、じっくり見るとその白い部分は先端だけで、大半は暗褐色をしています。3列風切に関してはマガモとカルガモの特徴を足して2で割ったような状態になっています。また翼鏡を見てみると青~紺色はカルガモのそれに近いかな?と思えますがその上下に白いラインが見える事からここにはマガモの特徴がよりハッキリと現れているようです。雨覆の部分は色はカルガモ、模様の無いシンプルさはマガモの特徴でしょうか?


 ここに挙げた以外にも色々な事がこの画像から見えるのかも知れません。今回はそこに期待をして「一つの事例」としてご紹介しました。