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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

小鳥たちの驚異

2008年04月11日
秋田
 昨日は外出先から事務所に戻る途中、同乗していた保護官が突然、「あれっ桜が咲いてるぞ!」その指さす方向を見やると確かに薄桃色の桜が数輪咲いていました。昨日のニュースもその話題で、「秋田市内で桜が開花」しました。ここ数日の好天で桜の開花が加速したようです。 

 そうなってくると、外の虫・鳥・動物の活動も忙しくなりますね・・。先日、大潟草原鳥獣保護区の管理棟で観察中に注視している方向とは別方向から”いつもと違う気配”を感じました。その正体は・・・

 昨年のヨシ&ガマ除去作業で水面が広くなった”菱沼”のほとりにいつもと違う気配を感じました。

 【ニホンイタチ】です。冬期には雪の上に足跡が残っていて、その存在だけは確認できていましたが、姿を確認したのは初めてでした。

 間もなく大潟草原のヨシ原ではコジュリン・オオジュリンなどの草原性の小鳥たちが繁殖期を迎えます。既にヒバリはその体制に入ったかも知れません・・・そんな時期にイタチを見つけてしまったのは何とも不運と感じてしまいます。それまでは『イタチだってここに住む生き物だから・・』と考えていましたがこの時期にしかも例年の繁殖地で見つけてしまったものですから、小鳥たちへの心配の方が先に立ってしまって・・・・
 
 大潟草原へ通っているうちにすっかり小鳥たちに感情移入してしまっていることに気付かされた出来事でした。