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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

撮影にも愛を♪

2007年12月06日
秋田
 今時、出かけるときにはデジカメは必需品ですよね?私は普段から私物を持ち歩いていますし、携帯電話のカメラ機能も5MEGA PIXELの物を使っていつでも、何処でも気楽に写真が撮れるようにしています。(私物や携帯は万が一仕事用のデジカメを忘れたり充電を忘れた時のための保険的な意味もありますが・・)
 当然普段の業務でもデジカメは必需品です。最近よく撮影するのが野鳥です。記録用として手当たり次第(?)に写真を撮ります。撮った写真の使い道は色々ですが、種類がわからない鳥の写真を撮ってきて後で図鑑で調べることがよくあります。自分のメモ代わりですから中にはひどい写真も沢山あります・・ハズカシナガラ・・で、図鑑を見て解決すればいいのですが時々自力で解決できなくて鳥獣保護区管理員さんに教えを請うことがあります。
 その時に指摘されたことです。曰く「記録写真だからしかたないとも言えるけどこの写真は痛々しいな・・」と言われました。どんな写真だったかというと・・・

悪い例 【カシラダカ】ミヤマホオジロと判別できなくてこの写真を見て教えてもらおうとしました。

『痛々しい』の意味が分かりますよね?木の枝が邪魔になっているだけでなく鳥の体を貫いているように見えます。この様な写真は野鳥愛好家達が『串刺し』と言って、特に鳥の場合は最大のNG行為なのだそうです。そう言われると急に胸が締め付けられるような感覚になりました。実際はこの後、羽ばたいて行ったのですが何か悪いことをしたような気分になってしまいます・・

良い例 【モズ】これだと自然な感じだし、枝もそれほど気になりませんよね?

そう!!私の写真の撮り方は手当たり次第で『愛』が足りなかったのです。メモだからといって何を書いても良いのではないのと同じで、写真も何でも撮れば良いっものでもないんですよね?今では写真を撮るとき、その点を配慮して撮影しています。