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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ここに行けば・・

2007年12月03日
秋田
12月になり、この先の秋田県地方の天気予報はずらっと雪だるまが並びました。いよいよ冬将軍が到着した模様です・・今年の将軍の実力やいかに?
先日カメムシと積雪の関係の記事を書きましたが、場所によってはカメムシ大発生といった地域もあったようです。さてさてどうなりますか?

冒頭から滅入りそうな感じになってしまいましたが、こんな時期に熱い人達がいらっしゃいます。それは野鳥愛好家達!!
彼らを熱くさせているのは猛禽類。先日も秋田の愛鳥家の間に「オジロワシが来た!」と言うニュースが駆けめぐったばかりです。残念ながら私はまだお目にかかってませんが・・
大潟草原にもハイイロチュウヒやケアシノスリが来てますよ!!冬の鳥というと水鳥を思い浮かべますが猛禽の迫力も魅力的です。そんな彼らの姿を多く見られるのが大潟草原鳥獣保護区の東区に接する秋田県立大学大潟校の実習田や実習畑・牧草地となっている広大な敷地です。勿論保護区内にもやってきますが、より観察しやすいのはこちらです。先月の野鳥観察会でもここで猛禽の観察をしました。
この敷地内に生息するネズミなどの小型ほ乳類やキジなどを狙って上空を旋回したりホバリングする姿が見られます。


【チュウヒ】地面を見ながら獲物を探していました。

おなじく【チュウヒ】獲物を見つけたのでしょうか?急降下していきました。

【ノスリ】ほぼ確実に出会えるでしょう。よく見ると愛嬌のある顔つきをしています。

【トビ】これもほぼ確実に出会えるでしょう。羽の色の明暗などに注目するとかなりの個体差に気づきます。

【ハイイロチュウヒ♀】11月の上旬から見られるようになりました。雄は中旬にようやく確認しました。

勿論天候などにもよりますが、ここに行けば多くの猛禽たちに出会えるでしょう!しかし・・
ここは秋田県立大学のご厚意によって野鳥観察をさせていただいている場所です。本来は学生達が実習するための敷地です。そのことを片時も頭から無くすことなくマナーを守って観察してください。