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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カメムシと積雪の関係

2007年11月26日
秋田
 先週は秋田市内にも雪が積もり事務所の窓からも白く雪化粧した景色が見られましたが、週明けの秋田市街は雪も殆ど見られなくなっています。
 雪国に住む我々にとってこの時期気になるのが「今年は雪が多いのか?少ないのか?」なんです。一昨年のように豪雪になると日々の雪かきは勿論、屋根の雪下ろしなど骨の折れる毎日です。また昨年のように雪が少ないと営業できないスキー場が出たり、”かまくら”を作るのに雪を運んで来なきゃいけなかったり・・・
 そこで今年の雪はどうなのか?ここ秋田で昔から積雪予報の指標になっていたのがカメムシの発生状況。『カメムシが多く見られる年は豪雪になる。』と言われています。今年はどうだったかな?と思い返してみますと森吉の野生鳥獣センター周辺では10月中頃から、当たり前のようにカメムシが発生しましたがそれほど多くはなかったようです。その時期に聞いたのも「今年はカメムシあまりいねな・・・」と言った言葉でした。

【クサギカメムシ成虫】森吉でもごく当たり前に見られるカメムシ。しばしば成虫が越冬のために家屋などに侵入し不快害虫として扱われることもある。

 そうした状況から見ると「今年は雪が少ない」と言う予報になりますが、果たしてどうなりますやら・・・科学的根拠も無いようですし・・・そういえばカマキリが卵を産み付ける位置によって積雪量が占えるとも言います。私が見つけた5カ所では随分低かったな~と思った記憶があります。何となく今年は雪かきが楽かな?なんて期待しちゃいますが雪への備えだけは万全にしておきたいと思います。

※クサギカメムシは体長16mm前後で、ほぼ日本全国に分布。臭いにおいを放つことと果実に群がり害を与える事で知られる。