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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

小鳥たちの受難

2007年11月15日
秋田
 このところ私の日記は「落葉したブナの森は見通しが利いて・・」といったスタンスでの話題が続いていました。今回も同じスタンスで話すのですが、これまでとやや視点が異なります。
 この時期は、葉が落ちて見通しが利くのでこれまで姿を見る機会の少なかった小鳥たちの姿をよく見かけるようになりました。私の目に入ると言うことは彼らを捕食する大型鳥類などの目にも入りやすくなったと言う事なのでしょうね・・先日の巡視中にこんな現場を見つけました。

登山道の脇で見つけた捕食(?)現場。風に乗って飛んでいきそうな軽い羽毛もたくさん残っていましたので、ほとんど時間の経過していない現場ではないか?と思っています。
 
 この時期は小鳥たちにとっては受難の季節といえるのですね・・・小さな体で一生懸命に渡ってきたであろう小鳥たちが捕食された現場を見るのは辛いものがありますが、これも多様な生物が生息する森吉の大自然の一部なんですよね!

事務所に戻って羽を調べてみたら「アトリ」ではないか?と推定しています。確信はありません・・・ちょっと古い記録ですが、1992年から約2年を費やした最上氏による小又川流域の鳥類調査ではアトリは確認されていないようなんです・・

※最上氏は森吉山麓のクマゲラの調査・写真撮影で多くの実績を上げた写真家です。