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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

穴滝の不思議

2007年11月01日
秋田
秋田自然保護官事務所からお知らせがあります。
1つは、10月末日を持ちまして森吉山鳥獣保護区内の「森吉山野生鳥獣センター」の業務が中断し冬期閉鎖期間に入りました。これまで利用して下さった皆さん、ありがとう御座いました。現在でも森吉山麓高原の散策は可能ですが、周辺にトイレが無くなっております。センター以外にも2つの施設がありますがいずれも利用できません。入山される方は十二分に注意してください。なお、業務の再開は2008年6月1日を予定しております。
もう1つは本日より大潟草原鳥獣保護区の指定期間が向こう10年間延長されました。指定期間は平成19年11月1日から平成29年10月31日までです。指定範囲はこれまでと変わらず135ha(うち48haは特別保護地区)となってます。これまでと変わらず野鳥の生息環境保護等にご協力お願いいたします。


 さて、残り少ない秋山シーズン。締めくくりに小又峡散策はいかがでしょう?太平湖を遊覧船で渡り、変化に富んだ渓谷沿いを歩く歩道が三階滝まで整備されています。その途中に穴滝と呼ばれる滝があるのですが、この滝が少々変わってまして興味をそそられます。何が変わっているのかというと・・・

増水時の穴滝(10月24日撮影)

渇水時の穴滝(6月20日撮影)

 渇水時の写真が分かりやすいと思いますが、滝の向かって右側に注意して見てみますと、大きな穴の中に水が流れ込んでいる様子がお分かりになるかと思います。その後の水の行方はよく分からないのです・・きっとすぐ下流で合流しているのだろうと思っていましたが・・増水時の写真ではその穴から水が逆流してきているようにも見えます。半信半疑でしたが今日鳥獣保護区の管理員報告書を読むと「穴滝から水が噴き出していた。初めて見る光景だ」との記述がある。穴が詰まってしまったのしょうか?滝としてはスケールも小さく見過ごしてしまいそうですが、水の行方を考えるとなかなか不思議ですよ!

 そうそう!小又峡に行ったらこの「スマイル」を探してみてください。これを見てから私自身「ちょっとイイこと」が続いています。

[森吉スマイル]と勝手に名付けました。
 
 でも此処は渓谷。一歩間違えば大惨事になることもあります。足下にはくれぐれも注意してください。また遊覧船の営業期間についても当地にご確認の上お出かけ下さい。(今のことろ今週末で営業終了予定です。)