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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ステップ3と4

2007年10月22日
秋田
 以前のこの日記で私なりに考える野鳥観察のポイントをステップ1・2として書きましたが今回はその続編です。アクティブレンジャーになってから個人的にも折に触れ野鳥観察をしていますが、その中で感じたことです。

ステップ3「大きさの物差しを持つ」
 観察中に、例えば猛禽類を見つけたとします。「あの鳥は何かな?」とまずはじっくり観察するのですが、その鳥が自分の知らない鳥であったとしましょう。ベテランであれば「○○の特徴があるから△△だ」とすぐに分かるのでしょうが私のような初心者にはなかなか難しい。そこでまずは大きさの物差しとして猛禽類であれば「トビより大きいか?小さいか?」というのを着眼点にしています。よく図鑑でも「カラスと同じくらい」等といった記述がありますよね?

トビ  一般的によく見られるトビは猛禽類の大きさの基準に適している。

コサギ  大潟で見られる代表的な白鷺はチュウダイサギ。それに見慣れるとコサギは随分小さく見える。

ステップ4「鳥の観察に適した時間を知る」
 皆さん動物園に行った経験はお持ちだと思いますが「動物がみんな寝ていてつまんない」なんて思ったことはありませんか?習性として夜行性の動物は昼間は寝て過ごす事が多いようです。野鳥を観察する場合にも同じようなことが言えるようです。
 例えば草原性の小鳥は夜明けともに活動を初め、陽が高くなるとあまり鳴かなくなる。あるいは猛禽類は朝寝坊が多く昼近くであっても盛んに活動する姿が見られる。など・・その種類によって活発な時間帯とそうでない時間帯があるようです。私の経験からして観察の絶好の時間帯を逃すと迫力に雲泥の差が出てきます。