十和田八幡平国立公園 盛岡
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2018年08月27日国立公園で楽しむ親子の自然体験「網張の森で虫の観察・クラフト体験」開催されました。
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
例年、お盆を過ぎると秋の気配が漂うのですが、真夏に逆戻りしてしまったような気温が続いています。
まだまだ熱中症には注意が必要ですね。
さて、過日網張ビジターセンターにて 国立公園で楽しむ親子の自然体験「網張の森で虫の観察・クラフト体験」が開催されましたのでご報告いたします。
網張ビジターセンターでは、親子参加型の行事に力を入れています。今年度もいくつかの行事が企画されており、今回は虫の観察を行った後、観察した虫のクラフト作品を作るという行事が行われました。
森へと出発した子供達は元気いっぱい。たちまち虫を捕まえて、講師の先生へ見せると、虫の特徴など丁寧に教えてもらいました。図鑑からは得られない情報に「おぉー」「へー」「すごーい」などと目をキラキラさせてお話を聞いていました。
午後からは室内に移動し、午前中に観察した昆虫を、自然の素材で作るクラフト体験を行いました。
完成した作品について一人一人発表を行ったのですが、作品の意図や工夫したところ、難しかった点など大勢のお友達や、大人の前で堂々と発表する姿には大変感心しました。ビジターセンター職員から作品についてコメントをもらうと、にっこりと笑顔になる子供達、私もつい頬がゆるみました。
夏休みの楽しい思い出になったことでしょう。
私にとっても、子供達と過ごした時間はこの夏の良い思い出となりました。
網張ビジターセンターでは親子で参加型の行事を開催しています。
次回は9月9日、「炭火でお米を炊いてみよう」です。普段は炊飯ジャーで炊いているお米を七輪の炭火で炊くという、毎回大人気のプログラムです。参加人数に余裕がありますので、是非参加してみて下さい。
バーベキューともまたひと味違った楽しみ方ができると思いますよ。
詳細、お申し込みは網張ビジターセンターまで
■網張ビジターセンター■
〒020-0585
岩手県岩手郡雫石町長山小松倉1-2
電話:019-693-3777
FAX:019-693-3778
E-mail:amihari@vanilla.ocn.ne.jp
国立公園でお会いしましょう。
2018年06月21日高山植物盗採防止パトロールを実施しました。
十和田八幡平国立公園 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
山々では雪溶けが進み、高山植物が咲き始める時期となりました。
先日鹿角管理官事務所と合同で、「十和田八幡平国立公園八幡平地区高山植物盗採防止合同パトロール」を実施しましたのでご報告いたします。
このパトロールは、秋田・岩手両県の高山植物の育成状況及び盗採等の現状を確認し、その情報交換及び盗採防止策の検討を行うこと、公園利用者に対する高山植物保護の啓発を行うことを目的としています。
当日、岩手班は岩手北部森林管理署、岩手県、岩手県警察、八幡平市など沢山の関係機関にお集まりいただき、湿原へと出発したのですが、残念なことに湿原の入り口地点で盗採跡を発見しました。
盗採跡は3カ所車道沿いにありました。周囲の土ごと掘り出したようです。
【盗採跡】
2時間半ほどかけて、パトロールを行い、秋田班と合流してから情報交換会を行いました。
岩手班からは湿原入り口で盗採跡を発見した旨を報告いたしました。
秋田班からは遊歩道沿いでフキが採られていた旨の報告がありました。
今回パトロールした区域は、特別保護地区と言ってすべての植物(キノコを含む)の採取や損傷、落葉・落枝の採取が規制されています。綺麗だから、おいしいからと言ってその場から持ち去ることは絶対に辞めていただきたいです。
残念な報告もありましたが、当日は多くの登山者が八幡平を訪れていて、すれ違う際にパトロールをしているのだとお伝えすると、「ごくろうさま」「皆さんのお陰でこんなに綺麗な花々が見られるのですね」「頑張って下さい」などと暖かいお声をかけていただき、大いに励まされました。これからも沢山の花々で皆様をお迎えできるように、地元関係者の皆様と共に素晴らしい自然を守りたいと思います。
皆様のご協力を心よりお願いいたします。
尚、盛岡管理官事務所では今週末には秋田駒ヶ岳(鹿角管理官事務所と合同)来週は三ツ石山において盗採防止パトロールを行う予定です。
国立公園でお会いしましょう。
2018年06月05日登山シーズン到来「八幡平山開き」
十和田八幡平国立公園 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
岩手県と秋田県にまたがる八幡平(1613m)では6月1日に山開きが行われました。
山頂レストハウス内において、地元の観光関係者や、山岳関係者が参加し今季の登山の
安全を祈る神事及び山開き式を行いました。
式典には地元のゆるキャラも参加していました。
八幡平市からはリンドウの妖精「ありんちゃん」
(注:右側ののレンジャー服を着た男性はゆるキャラではありません)
鹿角市からはきりたんぽの日に誕生した「たんぽ小町ちゃん」
視界不良のため山頂でのセレモニーは中止となりましたが、有志が20名ほど山頂にて万歳三唱で山開きを祝いました。
近年「八幡平ドラゴンアイ」の名前で一気に全国区となった鏡沼の雪どけは、今年も竜の瞳が開いてきたようです。撮影日は視界不良でしたがうっすらと確認できました。
いよいよ本格的な登山シーズンが始まります。八幡平は小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年代の方が楽しめる山です。今年も沢山の方々に十和田八幡平国立公園の魅力を満喫して頂きたいです。
国立公園でお会いしましょう。
2018年05月18日岩手山地区パークボランティア連絡協議会総会が行われました。
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
盛岡は春爛漫です。今年の桜は開花してから数日で満開を迎え、お花見の時期が短かったように感じますが、
地元の皆さんも、観光客の皆さんも、春を追いかけるように存分に楽しまれていたようです。
現在の盛岡市は、街路樹の新緑がキラキラとまぶしいです。
さて、本日は国立公園内で活躍しているパークボランティアの一つ、岩手山地区パークボランティア総会に
ついてご報告いたします。
5月12日に岩手山地区パークボランティア連絡協議会総会及び研修会が行われました。
研修会ではパークボランティアのお一人を講師に、春の花々について学びました。普段何気なく愛でている
野の花も、詳しく説明していただくとそれぞれの特徴がとてもいとおしく感じました。
エンレイソウ・イカリソウ・ツバメオモト・フデリンドウ・センボンヤリ・ツボスミレ・ヒトリシズカ
シュンラン・アケボノスミレなど春から初夏にかけての面々に出会うことが出来ました。
研修後には網張ビジターセンター内において総会が行われ、昨年度の活動報告や収支決算報告、今年度の
活動計画について意見交換が行われました。
今年度も安全第一で、楽しくボランティア活動を行っていただきたいと思います。
国立公園でお会いしましょう。
2018年01月25日ハートコレクション
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
盛岡市内は乾いたサラサラの粉雪が降り続き、道路はあちらこちらで渋滞しています。
凍結した歩道は大変歩きにくく、山登りのようにベタベタと足の裏全体で地面に着地する
フラットフィッティングを心がけています。いつものように蹴り出して歩いてしまうと
まるで漫画のように転んでしまいます。歩幅を狭くするのも山登りと一緒ですね。
私は巡視中についカメラを向けてしまう対象があります。
ハートのカタチをした木のウロや葉などです。
山からの歓迎メッセージのように感じてしまい、嬉しくなります。
木のウロ、木の葉、きのこに岩、右下の画像は岩手山の馬返し登山口から見たその名も「ハート谷」です。
ハートコレクションの一部を皆さんにご紹介しました。
皆さんも普段とは違ったテーマをもって自然観察をしてみてはいかがでしょうか。
まだまだ寒い日が続きますがウォームシェアやウォームビズで暖かくお過ごし下さい。
国立公園でお会いしましょう。
2017年12月04日岩手山地区パークボランティア研修会を開催しました。
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
みなさん、こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
カレンダーが残り一枚となり、クリスマスや年末年始に向けソワソワして参りました。
街路樹は皆葉を落とし、冬の準備は万端のようです。私も浮かれてないでしっかり地に
足をつけて業務に当たりたいと思います。
先日、岩手山地区パークボランティア研修会を開催しましたので、その様子をお知らせ
いたします。
パークボランティア研修会は毎年秋から冬にかけて行われており、ボランティアの皆さんが
適切な自然環境保全及び公園利用者への適切な指導を行うために必要な知識を得られるよう、
様々な内容で実施しています。今年度は12月2日に盛岡西消防署 雫石分署において「普通
救命講習Ⅰ」を受講いたしました。
応急手当の基礎知識として、成人に対する心肺蘇生やAEDの使用方法や、三角巾の有効な利
用方法を学びました。講習は5年おきに見直されており、以前同じ研修を受けた方も、変更
点などを聞き逃さないように真剣に学ばれていました。
【胸骨圧迫の実習】
【三角巾を利用した安静保持について学ぶ】
質疑応答の時間も設けていただき、「ヘリで救助されたら高額な請求をされるのか」
「119番するときに最も必要な情報はなにか」など、なかなか接する機会のない消
防署員に直接うかがうことができました。
国立公園を訪れる方が安心して過ごせるよう、これからもパークボランティアはもち
ろん地元の関係団体と共に努力研鑽を重ねて参りたいと思っています。
国立公園でお会いしましょう。
2017年10月05日岩手山の雪化粧
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
先日、紅葉のお知らせをさせていただいたばかりですが、今日は岩手山初冠雪のお知らせです。
盛岡地方気象台は5日、岩手山の初冠雪を発表しました。平年より8日早く、昨年より2日早い観測だそうです。
自宅の玄関を出て、岩手山を眺めてから出かけるのが毎朝の日課となっておりますが、本日は岩手山山頂部分がうっすらと白くなっているのが確認できました。
思わずスマートフォンで撮影しました。
昨日八幡平市の焼走り溶岩流の散策路から見た岩手山は雲の中でしたが、裾野の紅葉が進んでいて、溶岩流の黒とのコントラストが素敵でしたよ。
八幡平周辺の紅葉はもうしばらく楽しめますが、八幡平へ向かう道路、アスピーテライン、樹海ラインは、天候や路面の状況により通行止めになる可能性もありますので、お出かけの際は八幡平市観光協会のHP等でご確認の上お出かけ下さい。
また、岩手山や周辺の登山を楽しまれる方は、防寒具など装備をしっかり整えて入山して下さいね。
国立公園でお会いしましょう。
2017年09月28日紅葉狩りへ出かけませんか?
十和田八幡平国立公園 工藤紀恵
こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
ここ数日、朝の冷え込みに秋を実感しています。
あちこちの事務所から紅葉のお知らせがありましたね。
盛岡管理官事務所からも紅葉の話題です。
先日、網張温泉の源泉上部に位置する展望台へ行ってきました。
犬倉山の斜面は赤く色づき見ごろを迎えています。
この展望台へは、網張スキー場のリフトを利用すれば、登山装備を持っていない方でも、
容易に行くことができます。
当日もスニーカーのご婦人グループが楽しそうに空中散歩&紅葉狩りを楽しんでおられました。
この週末は是非紅葉狩りへ出かけてみませんか?
展望台へ向かう途中に泥濘箇所がありました。このような箇所を放置しておくと、利用者の方が靴の汚れを気にして、歩道の両脇を歩くようになり、歩道が広がってしまう可能性があります。
そこで利用者の方々がより快適に歩けるように簡易的に木材を敷きました。泥濘が解消されるように、後日水切り等を行う予定です。
紅葉はもうしばらく楽しめると思いますので、国立公園の紅葉を思いっきり楽しんで下さい。
また、網張ビジターセンターでは「環境省レンジャー写真展2017」を開催中です。
会場でアンケートにご協力いただいた方にはポストカードを差し上げております。
各開催場所によってポストカードが異なりますので、開催場所と時期をチェックしてポストカードを集めてみるのも楽しいかもしれません。
開催スケジュールはこちらでご確認ください。http://tohoku.env.go.jp/pre_2017/2017.html
国立公園でお会いしましょう。
2017年08月21日滝ノ上園地周辺でオオハンゴンソウ防除活動を行いました。
十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵
皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
夏の始まりは、猛暑を予感させる暑さでしたが、いざ梅雨が明けてみれば雨や曇りがちな天候が続き、うっすら肌寒さすら感じる盛岡です。
さて、先日の日記でお知らせしました、岩手山地区におけるオオハンゴンソウ防除活動が8/18に雫石町の滝ノ上園地周辺にて行われました。
盛岡森林管理署、雫石町、地元山岳会やパークボランティアの方々など、総勢49名の方々にご参加いただき、無事防除活動を終えました。
あいにくの雨の中でしたが、参加者が心を一つにして作業を行いました。
終了時には土砂降りとなりましたが、皆さんのお顔は晴れ晴れとしておられました。
大変お疲れ様でした。
作業を行った滝ノ上園地は、盛岡駅から車で約1時間の場所にあります。
渓谷沿いのクネクネ道を進めば、秘境感をたっぷりと味あうことができます。渓谷美を堪能した後は、
落差30mの「鳥越えの滝」が迎えてくれます。
滝壺周辺の岩からは地熱で暖められた水蒸気がモクモクと噴出していて、大地の息吹を感じることができます。これからの季節は徐々に気温が下がって、外気と岩の熱の差が大きくなってきます。すると水蒸気の量も増えて大迫力の景色に出会える可能性が高まります。
今から秋のスケジュールに組み込んでみてはいかがでしょうか。
【2016.10.21撮影】
国立公園でお会いしましょう。
皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
秋まっさかりですね
先日、網張ビジターセンターにおいて秋らしい観察会「網張の森でキノコと親しくなろう」が開催さ
れましたのでご報告します。
岩手山地区パークボランティアであり、岩手菌類研究同好会の会員でもある原勝雄氏を講師に迎え、
はじめてのキノコの観察会が開催されました。
岩手大学きのこ研究会の皆さんや、お一人の方、親子連れなど多くの皆様にご参加頂きました。
また、岩手菌類研究同好会の会長他会員の方々にも講師サポートということでご参加いただき、大変
にぎやかな観察会となりました。
網張の森は紅葉の真っ最中、紅葉狩りも同時に満喫されたようです。
当日観察したキノコは30種類以上!!
シイタケ・ワカフサタケ・ハナイグチ・シロヌメリイグチ・ツチスギタケ・ヤマイグチ・スエヒロタケ・スギエダタケ・サクラタケ・ムササビタケ・チシオタケ・アカチシオタケ・タヌキノチャブクロ・キツネノチャブクロ・クサハツ・ミネシメジ・ヤブレベニタケ・アイシメジ・ニカワチャワンタケ・ハツタケ・ムキタケ・ツキヨタケ・ツリガネタケ・ハナビラニカワタケ・テングタケ・ヌメリスギタケ・ヤマブシタケ・アカエノズキンタケ・クチベニタケ・ナラタケ・ツチナメコ・チャナメツムタケ・アシナガタケ この他同定不可能なキノコも多数ありました。
そもそも名前の付いていないキノコって世の中にまだまだ沢山あるそうです。野山でキノコを見つけて、
名前がわかればラッキーくらいに考えていいそうですよ。
【シイタケ/アカチシオタケ/ムササビタケ】
今回の観察会では、見つけたキノコの名前を確認したり、図鑑と見比べたり、写真に収めたりと皆さんそれぞれの楽しみ方でキノコと親しくなっていました。
最後に森とキノコの関係性について説明を受け、よりキノコと親しくなって解散となりました。
解散後も再び網張の森に入って、キノコを観察されていた参加者もいらっしゃいました。
たちまちキノコを発見する「キノコ目」を授かったようです。
各地から紅葉の知らせが届いておりますが、是非足下にも目を向けてみて下さい。
キノコの王国が広がっていますよ。
網張ビジターセンターでは、季節に応じて様々な行事を開催しています。
11月11日(日)開催の クラフト教室 初めてのアート体験「気軽にできる布絵作り」はまだ席に余裕が
あります。一日で素敵な作品が仕上がるそうですのでご興味のある方は是非ご参加下さい。
詳細、お申し込みは網張ビジターセンターまで
■網張ビジターセンター■
〒020-0585
岩手県岩手郡雫石町長山小松倉1-2
電話:019-693-3777
FAX:019-693-3778
E-mail:amihari@vanilla.ocn.ne.jp
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国立公園でお会いしましょう。