磐梯朝日国立公園
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2017年12月22日羽黒の冬景色
磐梯朝日国立公園 羽黒 澁谷 満紀
今日は羽黒の冬景色のご紹介です。
月山ビジターセンターに向かう途中、あまりにもお天気が良いからでしょうか、普段は恥ずかし
がり屋の月山が珍しくくっきり見えたので、足を止め撮影。北には鳥海山も。
この大鳥居をくぐって、徐々に山(月山ビジターセンタ-)へと向かいます。
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<厚く雪化粧した木々> <ビジターセンターの看板も大分雪に隠れてます>
月山ビジターセンターの回りは雪でいっぱいですが、中へ入ると温かいペレットストーブが
迎えてくれました。すぐ近くに羽黒山スキー場があるのですが、12月23日オープンだそうで、
スキー場の積雪も120cm以上あり、無事雪のあるオープンを迎えられそうとのことです。
さて、最後に...これはなんだかおわかりでしょうか?
月山ビジターセンター脇にあるバス停です。
皆さんも、是非、雪の月山ビジターセンターにいらしてください。雪景色、綺麗ですよ。
もしかしたら、このバス停は見えなくなっているかもしれませんね。
2017年12月22日大山上池・下池
磐梯朝日国立公園 羽黒 澁谷 満紀
こんにちは。羽黒自然保護官事務所 澁谷です。
12月15日(金)国指定大山上池・下池鳥獣保護区の巡視に行って来ました。
比較的海に近いせいか、もともと積雪が多くない場所とのことでしたが、同じ鶴岡
市内でも積雪量の違いに驚きます。事務所の周りはたくさんの雪だというのに。
この日は、2、3日雨が続き、池の水が多くなりすぎて、鳥たちはどこかに飛び立って
しまったと聞きました。この日私の目で見ることが出来たのは、たくさんのマガモ、
コハクチョウ、オオハクチョウ、カワウ、アオサギ、ダイサギなどです。
久しぶりの晴れ間で、カワウは木の上で羽を乾かしているものも。
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<下池いっぱいのカモ類> <マガモ> |
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巡視の際は、大山公園からスタートし下池を回るコースを歩きますが、このような案内看板も
ありますので、このマップを見て大山公園を1周するのも良いかもしれませんね。
湖畔道路を歩いていると、ダイサギが行儀良く道路を渡ろうとしている姿に遭遇。
こちらは、おうら愛鳥館(野鳥観察小屋)です。どなたでも利用できます。
下池の後は上池を周りました。
日中は、田んぼのある方に餌を求めて飛び立つハクチョウたちですが、上池の車道側
から双眼鏡で見ると対岸の入り江に何羽か残っているハクチョウが見受けられました。
散策道の上池コースを歩いていると、私たちの気配に気づき入り江から向こう岸の方に
移動を始めたコハクチョウ。驚かせてしまってごめんなさい。
お天気の良い1日、綺麗だったもみじやかえでの落葉を踏みしめながら、ヤマガラ、
シジュウカラなどのさえづりに耳を傾けながらの巡視でした。今日はここまで。
次は雪の大山上池・下池の様子をお伝えしたいです。
2017年11月10日秋も終わり
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。
裏磐梯ではブナが葉を落とし、カラマツが黄金色に輝いています。
今回は、色づく裏磐梯の景色をご紹介します。
五色沼ブルーと紅葉のコントラストは見る人を惹きつけます。
水面に映る紅葉が綺麗に撮影できることで、人気の撮影地になっています。
晴れた日の紅葉も綺麗ですが、冷たい雨の降る日の薄暗い空間に浮き出る紅葉も趣深く綺麗です。
今年の紅葉もはらはらと落葉し、終わりを迎えています。裏磐梯では先日積雪を確認しました。冬に向けた準備が始まっています。
気温の低い裏磐梯では積雪や路面の凍結がありますので、気をつけてお越しください。
2017年10月16日磐梯朝日国立公園浄土平の秋
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
すっかり秋になり朝晩冷え込むようになりました。
裏磐梯自然保護官事務所の管轄エリアはとても広く様々な景色を楽しむことができます。
今回は、浄土平湿原、鎌沼、一切経山を巡視して見ることができた秋の浄土平周辺の様子を紹介します。
この日はあいにくの曇り空でしたが、緑の中にちりばめられた紅葉と釜沼に吹く爽やかな風で癒されました。
吾妻連峰では10月5日に初冠雪があり、平年より18日早く、昨年より28日早かったそうです。
浄土平での紅葉もピークを過ぎ、次は裏磐梯の紅葉が見頃となります。
これから冬に近づきますが、標高の高い裏磐梯では平地より寒くなりますので、ハイキングや登山の際には防寒具等の寒さ対策を忘れずにお越しください。
裏磐梯の湖沼群と紅葉の織りなす絶景を見に来てはいかがでしょうか。
2017年09月13日朝日連峰合同保全作業について
磐梯朝日国立公園 羽黒 澁谷 満紀
こんにちは、羽黒自然保護官事務所の澁谷です。
9月2日(土)から3日(日)に行われた朝日連峰合同保全作業に事務局として
参加して来ました。
9月2日(土)、日暮沢小屋に集合、参加者で保全資材を荷上げしながら
狐穴小屋まで歩きました。
【出発前の様子】
皆さん泊まりの荷物がある中、何個か背負っていただきました。
事前に荷上げしてくださった方も多くいらっしゃいます。
皆さんありがとうございました。
狐穴小屋までの長い道のり、秋の風とお花が心を和ませてくれました。
3日(日)、狐穴小屋から歩いて30分位の風衝地で、作業が行われました。
表層土がもろくなっており、流水の集中による洗掘や、踏圧による登山道の
荒廃が進んでいることから、来年度以降の保全作業で必要となる土砂を溜める
ことを意図しての作業でしたが、参加者のみなさんの手際の良さで短時間で
予定していた作業を無事終えることが出来ました。
【各班に分かれての作業の様子】 【ふりかえりの様子】
アクティブレンジャーとして働くようになり、合同保全作業に今回はじめて参加
させていただきましたが、朝日連峰を愛する皆さま、山岳関係者、地域の皆さまの
長く保全作業を続けたこられた方々の熱意を感じ、感慨をうけたところです。
ご参加いただいた皆さま、荷上げにご協力いただいた皆さま、作業に関わっていた
だいた関係者の皆さま大変お疲れ様でした。
【作業後集合写真】
2017年08月16日月山を外来植物から守ろう
磐梯朝日国立公園 澁谷 満紀
朝晩はここ羽黒も涼しくなり、秋の気配を少しづつ感じる今日この頃、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。羽黒自然保護官事務所の澁谷です。
今日は、8月11日(金)山の日に行われた、「第12回月山を外来植物から守ろう!」に
ついてご報告します。
月山に本来生育していなかった植物から月山を守ろうという取り組みは、平成25年から
始まり、今年で5年目、今年度は3回目を迎えるこのイベント、今回は月山(姥沢側)
スキー場リフト上駅周辺での作業となりました。特に繁茂していたオオバコ、エゾノ
ギシギシ、セイヨウタンポポの3種に限定し、一般参加者、スタッフ含め36名で2時間
(休憩含む)鎌を使って除草作業をしました。
【霧雨の中作業する様子(一般の登山者と識別出来るよう腕章着用)】
【採取したたオオバコなどの計量】
あいにく降ったり止んだりの雨の中でしたが、2時間という限定された時間の中、皆さん
根気良く作業していただき、102.1kgのオオバコ・エゾノギシギシ・セイヨウタン
ポポを採ることが出来ました。
当日「山形放送」さんが取材に来ており、当日の夕方のニュースで紹介されました。
その中で参加者の方がインタビューを受け「山が好きでいつも山に登っているので、山の恩
恵に感謝し外来植物を除去することで恩返しが出来ればという思いで参加しました。」との
声も聞かれました。嬉しいことです。
作業後は、弓張平公園にて月山ジオパーク推進協議会事務局の吉田氏よりジオパークについて
レクチャーを受け、昼食。「道の駅にしかわ」で月山原水の温泉、水沢温泉に入浴し、汗を流
し山の日のイベントを終えました。朝早くから集合いただきましたパークボランティアの皆様、
またあいにくの天候の中作業してくださった皆様、いろいろとお骨折りいただいたスタッフの
おかげで、無事に作業を終えることができました。ありがとうございました。
また、準備・下見・当日のリフト乗車について月山観光開発株式会社様には多大なるご理解・
ご協力いただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
今ある月山の在来植物を守るため、月山を外来植物から守ろう!を続けていければと思います。
2017年07月13日安達太良山の火山防災のための現地調査
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯の楊です。
裏磐梯に来て早くも3ヶ月が経ちました。裏磐梯の地形や魅力を知ることができ、毎日が充実した生活になっています。
さて、裏磐梯は連日暑い日が続いています。皆様どのようにお過ごしでしょうか。
先日、火山防災協議会を構成する機関で、安達太良山の噴火に備えて対策を検討するための現地調査を行い、噴石から身を隠せる場所や避難経路などを確認しました。
安達太良山には今回初めて登りましたが、火山地帯の独特な地形で、迫力のある岩や厳しい環境に咲く高山植物がとても印象的でした。
ある時、一瞬にして地形が変化してしまう自然の荒々しさは人間の想像を駆り立てる不思議な魅力があると思います。裏磐梯の静かなブナ林や湖沼群も良いですが、時には、荒々しく地球の躍動を感じることのできる安達太良山に来てみてはいかがでしょうか。磐梯朝日国立公園内でもひと味違った魅力に出逢えるかと思います。
2017年06月08日オオハンゴンソウ防除活動
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
さて、今年もこの活動が始まりました。
外来生物法による特定外来生物に指定されている、「オオハンゴンソウ」の防除活動です。
この活動は、裏磐梯のPV(パークボランティア)の皆さんと年に数回行っています。
撮影日 2017年6月3日
そもそもオオハンゴンソウとは
オオハンゴンソウは、キク科に分類される多年草の草本です。
北アメリカを原産地とし、高さは0.5~3m程になり、道路脇、荒地、田畑、湿原、河川敷などに多く生息しています。移入の原因は明治時代中期に観賞用として持ち運ばれたものが野生化してしまったのが始まりだそうです。
今回PVの方々と五色沼周辺で防除作業を行いました。
昨年、時間をかけて作業した場所もオオハンゴンソウが群生している状況にありPVの皆さんはあれだけやったのにきりがないと言っていました。
まだ背丈が低く成長過程の状態でも、根が地面に張り巡らされていて、引き抜くことが難しく、防除の難しさを感じました。
オオハンゴンソウは一度防除しても繁殖力が高く再生してしまい、地域的な根絶は容易ではありませんが、これ以上拡大させないためには、継続して作業を行うことが重要だと改めて実感しました。
パークボランティアの皆様、寒い中作業にご参加いただきありがとうございました。
2017年05月19日裏磐梯5月の花々
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です
裏磐梯は暖かくなり、緑がまぶしく輝いています。
裏磐梯に来てまだ1ヶ月と半分、慣れない仕事になんとかついて行きながら、日々勉強と発見の連続です。
さて今回は5月の裏磐梯で見られた魅力的な花々をご紹介します。
写真左上:オオヤマザクラ
写真右上:オオカメノキ
写真左下:キブシ
写真右下:イタヤカエデ
裏磐梯はこの時期まで、オオヤマザクラなどを見ることができます。
一般的にカエデ類は紅葉の時期の葉が人気ですが、よく見ると花も魅力的です。
写真左上:ミズバショウ
写真右上:チゴユリ
写真左下:キクザキイチゲ
写真右下:ナガハシスミレ
この時期はスミレ類が咲いているのですが、種類が多く似たような特徴を持ったものが多いので、見分けるのが難しいです。
5月のお気に入りの花はヒメイチゲです。
五色沼で見ることができました。
鋭くとがった葉の中心から、1輪の白い花が咲く姿が力強くもどこか儚く、美しいです。
裏磐梯には様々な登山、トレッキングコースがあります。
四季折々それぞれ違った景観になっており、訪れるたびに様々な表情を見ることができます。
裏磐梯はクマの目撃情報が多い地域なので、なるべく1人の散策は避け、複数で行動するようにしてください。私も一人で巡視に行くことがありますが、先日は茂みからガサガサと音が、、、(巨大な野ウサギでした)
これからますます木々が育ち、深緑の季節となります。
裏磐梯の神秘的な湖沼群を見て回り、美しい森の中でリラックスして、日頃の疲れを癒しにいらしてはいかがでしょうか。


こんにちは。羽黒自然保護官事務所の澁谷です。
月山ビジターセンター主催『初歩のスノーシュートレッキング』に参加してきましたのでご紹介します。
初心者向け、月山ビジターセンターの周囲を歩く企画ということで、スノーシュー初めての私でも、履き方
から教わり無事歩くことが出来ました。
先日からの大雪でだいぶ雪深い上に、夜のうちに積もった雪がふわふわ、ひと山登るまでは一列で進みました。
< 雪景色もいろいろです>
平地に着いていったん休憩。パークボランティアさんが雪の深さを測ると、参加者の小学生の男の子もびっくり、2mありました。
「自由に歩いてみても良いですよ。」とのパークボランティアさんの声に、参加者は思い思いに歩いていましたが、ラッセルが大変なので、また一列になって歩いたり、雪の感触を楽しんでいました。
約2時間歩いてビジターセンターに到着、皆さん大喜びで解散となりました。
私にとっては初めてのスノーシュー。履いてみるまではドキドキでしたが、いざ自分の足で歩いてみると、
雪をふみしめながら自然を楽しめる、お正月太りの体にも効きそうな適度な運動量、スキーとも違う味わいがあり、大変楽しめました。
月山ビジターセンターでは毎週のように、ビジターセンター主催、月山ガイド協会主催のスノーシューイベントが企画されています。運動不足となりがちな冬場、綺麗な雪景色を見ながらスノーシューで歩いてみませんか? コースもバラエティーに富んでいるようです。
詳しくはこちらをご覧いただき、参考になさってくださいね。
https://gassan.jp/event/
https://gassan.jp/oshirase/2018/01/02/5503/