東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

高校生インターン

2024年10月22日
宮古 池田 理恵
こんにちは。
三陸復興国立公園管理事務所の池田です。
10月の2日から4日までの3日間、岩手県立宮古商工高等学校の生徒3名がインターンシップに来てくれました。
最初の挨拶では3人とも自然が好きとのこと。
どんな方が来るかと内心ドキドキしていたのですが、そう答える3人の笑顔を見てほっとしました。

1日目と2日目は普段私が定期的に行っている園地等の直轄施設の巡視に同行してもらいました。
最初に業務の説明を交えながら園地内を歩き、施設の不具合がないか一緒に確認していきます。
場所によっては歩道の草が伸びて歩きづらい場所があるので、鎌を持って行き、草刈りをしました。
 
鎌を研ぐインターン生
草刈りの前に鎌を研ぎました
浄土ヶ浜の展望所を草刈りするインターン生
展望所の草刈り
たくさんの人が快適に利用できるように、どこをどんなふうに対処したらよいか、意見交換しながら巡視していきます。
 
歩くのに支障は無いですが、延びた木の枝で注意看板が見えなくなっている場所を発見。これでは注意喚起の意味がありません。
浄土ヶ浜ビジターセンターからすぐ近くの場所で利用者も多いため、すぐに枝を除去しました。
 
枝葉で見えない注意看板
黄色い矢印の先に注意看板
のこぎりで枝を除去するインターン生
枝払い中
3日目はみちのく潮風トレイルの巡視を行いました。
今回の巡視の主な目的は標識の確認です。標識の種類と設置場所が記録帳と合っているか確かめていきます。
巡視した場所は特に異常はなかったのですが、例えば山の中の自然歩道ではクマに囓られてぼろぼろになってしまう標識もあります。
そんな標識を見つけたらすぐに交換することにしています。
職員からの標識の説明を聞くインターン生
スタート前に標識の説明
巡視中にトレイルテープを交換するインターン生
古くなったトレイルテープも交換しました
3日間のインターンでは主に施設の維持管理業務の作業に携わってもらいました。
ほとんどが外での作業だったので、嫌になってないか不安だったのですが、最後には楽しかったと言っていただき、トラブルもなく無事にインターンを終えることができて安心しました。中には将来の選択肢として環境省に興味を持ってくれた方もいました。
 
3人とも自然が好きと言っていたので、自ら希望して事務所にインターンに来てくれたと思っていたのですが、現実はそうではないようでした。
去年と比べて人数が増えたので、もしかしたら希望者が3人以上いたのではないか、もしかしたら職業体験先として大人気の職場なのかもしれない!なんて内心考えていました。
しかしよく話を聞いてみると、3人は特に当所を希望していたわけではなく、本当は別の事業所を希望していたとのことでした。
担任の先生の勧めで三陸復興国立公園管理事務所に来ることになったそうです。
さらに見学に来たその先生に聞いてみると、当所を希望する生徒はいなかったそうです。
3人はそもそも事務所名すら知らなかったそうです。
 
今後は広報活動も気を抜かずに頑張りたいと思います。