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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

PV合同研修会

2024年10月01日
宮古 池田 理恵
こんにちは。
三陸復興国立公園管理事務所の池田です。
 
先月中旬に三陸復興国立公園のパークボランティアの合同研修会を開催しました。三陸復興国立公園には2つのパークボランティアが存在し、三陸復興国立公園管理事務所では陸中海岸北部地域パークボランティアを、大船渡管理官事務所では南部地区パークボランティアを運営しています。
今年の合同研修会は宮古での開催となりました。
 
2日とも野外での活動を予定していたため天気がとても心配でしたが、1日目は曇りときどき青空の下、園地の巡視と草刈りを行いました。
利用者が歩きやすいように鎌で下草を刈り、横から飛び出している小枝を落としていきます。
姉ヶ崎園地の歩道での草刈り中
歩ける幅に草刈りします
歩道の脇にはオオカメノキの果実が赤く色づき、まばらにキノコが出ていました。
3つテングタケが出ている
テングタケ
作業の後はキャンプ場にてレンジャーによる自然公園法などの解説を行いました。
歩いた後なので疲れて眠くなっている人がいるかと思ったのですが、皆さん真剣に聞いていました。
普段からボランティア活動をしている場所なので、ルールについてはなんとなく知っている方も多かったと思いますが、改めて説明を聞いて公園法への理解も深まったのではないでしょうか。
解説するレンジャーと聞き入る参加者
  
後日参加者の一人に感想を聞いたところ、専門用語でちんぷんかんぷんだったとのことでした。
この方は補習決定です。
 
2日目は講師を招いて野外での野鳥観察と屋内講義を予定していましたが、あいにくの雨……。野鳥観察は断念し、その時間を屋内講義に編入しました。
「三陸海岸の海鳥」というテーマで野鳥の会宮古支部の支部長である関川さんにお話いただきました。三陸沿岸で見られる野鳥の紹介から海ゴミや温暖化の影響、最近の野鳥の違法飼育の話など興味深いお話をたくさん聞くことができ、内容の濃い2時間でした。
講師の話を聞く参加者
イラストを使って身近な野鳥の特徴を説明中
今回の研修では野外での観察はできませんでしたが、室内でもイラストと写真でたくさんの野鳥を見ることができました!平面の鳥に満足できなかった方は野鳥の会の探鳥会に参加してみてくださいね。
私は研修会の準備がきっかけで鳥を見るようになりました。実際に双眼鏡を使って見てみるとたくさんの種類の野鳥が身近にいることがわかります。参加してくださったパークボランティアの皆さんもこの研修会をきっかけに野鳥に関心を持っていただけたら嬉しく思います。