東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

どうなる地球?マンサク開花

2024年02月29日
十和田 伊藤 あけみ
節分はとうにすぎ、2月19日は二十四節気(にじゅうしせっき:1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの)では雨水でした。この季節に一晩中雨音がしていました。
マンサクが微笑み始め、春に向かってどんどん加速しているような、今日この頃です。
しかし例年とは少し違う季節の移り変わりに戸惑っているのは、人間だけではないのでしょう。
秋田県南地方の友人から、2月初旬にマンサクの花が開花したとの便りが聞こえてきました。
十和田湖はどうかと、巡視の際に気に留めていたのですが、あっという間に開花宣言です。
花
2/14おはよう
花
2/14今年も会えたね
花
2/14 キタコブシさんがふわふわコートを脱ぐ日も近い
マンサクのつぼみは北を向くのだそうで、コンパスプラントと呼ばれるそうです。
面白い名前ですね。
花
2/28くるくるが愛らしい
花
2/28もう満開に近いね
花
2/28虫さんはやってくるのか?
先日、十和田八幡平国立公園の中では、花や紅葉で有名な八幡平の樹氷を見て来ました。例年なら最盛期なのに、すっかり落ちてしまっていました。日本三大樹氷である八甲田、蔵王、森吉もまた同じようだというニュースを聞きました。
一度もオープンすること無くシーズン終了したスキー場もあるようです。
オープンがかなり遅れたスキー場、オープンしたもののあちこちブッシュ(木の枝や草)が出ているスキー場もあります。
これから先、地球はどうなってしまうのでしょう。
まだまだ冬を楽しみたいですよね。
十和田湖冬物語が2月25日まで行われていました。
数年ぶりに賑わいが戻ってきたようで、嬉しく思いました。
コロナ禍でいったんは縮小されたイベントですが、久々に雪明かり横町が帰ってきました。
ところが、会場の雪がほとんど無く、イベントで作成したイグルー(※)も二日で消えてしまったとのことです。
雪の少ない今年の十和田湖畔で、イグルー作製は大変なご苦労があったことと思います。
イグルーがなくなったあとの会場は、あちこち水たまりができていました。
※イグルー:イヌイットやエスキモーが住む伝統的な雪の家。
 
イグルー
雪が少ないので、遠くの雪を固めて切り出し運びます
イグルー
積み重ねていきます
イグルー
持ち上げるにはかなりの力が必要です
イグルー
完成間近です
イグルー
二日後イグルーがなくなったあと
イグルー
作る大きさを決めて周りの雪を固めてブロックを掘り出方法:一昨年の酸ヶ湯で
環境省では地球環境のために、様々な取り組みを推奨しています。
 
 
一人一人の心がけが、地球の未来に影響を与えることを心に留めて、出来ることを少しずつでも実行して行こうと思います。
私は日頃、食材の廃棄を無くす努力をしています。野菜の切れ端は、ぬか床に漬けるとりっぱな一品となります。
 
冬将軍がまだ居座っている場所を探して、まだまだ遊びたい伊藤です。

私の希望をよそに、春の準備を加速させている木々の花芽のご紹介をしたいと思います。
花
クロモジの丸い花芽ととんがった葉芽
花
春一番に山を桃色に染めるカツラの雌花
花
カツラの雄花
今年は、湖が凍るのを一度も目にすることなく終わりそうです。低い気温と波が作り出す、しぶき氷もあまり成長せずに終わったように思います。これからの未来も、冬は冬ならではの風景が広がり、ウインタースポーツを楽しんだり、冬には雪祭りのようなイベントを楽しんだりできる地球が、ずっと続いて欲しいですね。
像
コロナ禍前の冬物語で
像
またこんな風景に会える日を願って
湖
昨年の蓮(ハス)葉氷:湖面が凍り付くと波の動きで壊されハスの葉のような形になる
湖
今シーズンはあまり成長しないままとけてしまいました