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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

2024辰めぐり

2024年01月12日
大船渡 坂本麻由子
こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
新年となりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年元日の初日の出
2024年元日の初日の出(大船渡市越喜来湾)
ウサギからバトンを受け取り、今年は辰年。
今日は宮城県気仙沼市の三陸復興国立公園・辰(龍)めぐりをご案内します。
実は私、辰年生まれの年女です。何周目かは考えないようにして、12年に一度しか訪れない特別な年、有意義な年になりますように。

龍舞崎(たつまいざき)

気仙沼大島の南端、島を代表する景勝地の一つです。
岬の先端から一望できる太平洋、朝日・夕陽とともにビュースポットになっています。
龍舞崎の由来について調べてみると、『岩に激しい荒波が打ち寄せる様子が「龍が舞い上がる姿」のように見えることから』とありました。
龍が舞う岬、名前を聞くだけで今年は縁起が良さそうですね。
岬南端からの眺め
岬の突端から一直線に岩礁や小島が繋がるので龍が海に潜っていくようにも見えますね
岬の先端には陸前大島灯台があります

龍の松(りゅうのまつ)

三陸復興国立公園岩井崎の園地内に立つこの松は、東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた松林の内の一本でした。津波であちこち折れたり曲がったりと変形しつつ残った一本、よく見ると龍のような形だったためこう呼ばれるようになりました。
時が経ち痛みが激しく一次は枯死状態となりましたが、復興のシンボルとして長く保存するための処理が施され、震災直後の形を保った状態で残されています。
龍の松
髭がなびいてまさに天に昇る龍のように見えます
潮吹き岩
園地内には潮を吹き上げる潮吹き岩もあります。高く吹き上がった様子は龍が天に昇るようにも見えます
名前にしっかり『龍』がついて、2024年は訪れたい場所ではないでしょうか。
今年はおでかけ先で『龍』スポットに注目してみるのも面白いかも知れませんね。
 
あと2つ、国立公園の外になりますが、みちのく潮風トレイルのルートからほど近い場所にある気仙沼市の『龍』スポットを追加でご紹介します。

りゅうの階段/安波山(あんばさん)

気仙沼湾と市街地を一望できるビュースポットの安波山は「航海の安全と大漁を祈願する」という由来から名付けられたそうです。みなとまち・気仙沼を象徴する山ですね。
その安波山への登り口にあるのがこの階段。2頭の龍がお出迎えしてくれます。
りゅうの階段
阿吽の狛犬みたいですね。奥の口を閉じているのが「蒼」ちゃん、口を開けているのが「桜」ちゃん
安波山からの眺め
気仙沼湾と市街地を見下ろせる素敵な場所です

竜神社/五十鈴神社

神明崎に鎮座する五十鈴神社は天照皇大神を主祭神とする歴史ある神社ですが、配祀神として八雲神社(素戔嗚尊)と竜神社(大海津見神)が祀られています。
神明崎を囲むように海上に赤い遊歩道が整備され、浮見堂はライトアップされます。内湾のシンボルとされ、気仙沼に来たら是非訪れて欲しい場所です。
五十鈴神社
とても歴史のある五十鈴神社、江戸時代前期にこの地に遷座したそうです
五十鈴神社境内にある猪狩神社
五十鈴神社境内にある猪狩神社の沢山の龍の彫刻も見事です
以上、気仙沼市の辰(龍)めぐりでした。
辰年は新たな成功を目指して何かにチャレンジするのに最適と聞きます。
これまで準備してきたことを形にできるよう、2024年は龍の力も借りつつ邁進していきたいと思います。