東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

感謝を込めて~令和5年度自然歩道関係功労者表彰~

2023年11月21日
大船渡 坂本麻由子
こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
澄んだ空気をめいっぱい吸い込み、落ち葉のサクサクや野鳥のさえずりなどを聞きながら青い空の下、外歩きを楽しめる季節が晩秋です。
ハイキングをするには、ちょっと肌寒いかな?と感じるこの季節が私は一番好きですね。
ススキと灯台
日本の秋の代名詞、ススキが今の時期自然歩道を彩ります。
環境省では、多年にわたり自然歩道の維持・管理・普及啓発活動等に顕著な功績のあった方に対する「自然歩道関係功労者表彰」を行っています。

東北には全国10路線目の長距離自然歩道である東北太平洋岸自然歩道が愛称『みちのく潮風トレイル』として2019年に整備されました。
今年は、全国で8組の表彰された個人・団体がいらっしゃいましたが、その中でみちのく潮風トレイル上のお二組が受賞されました。
令和5年度自然歩道関係功労者表彰について | 報道発表資料 | 環境省 (env.go.jp)



 
先日、大船渡市で受賞された片山さんへ環境省自然環境局から届いた表彰状と記念品のお届けに行ってきました。
片山さんは、みちのく潮風トレイルの利用者(ハイカー)と日常的に交流する他、心地よい休憩場所の提供などを行い、ハイカーとの会話の中で困ったことなどを聞けば、改善可能なことであれば自ら草刈りや道迷いに対する工夫などボランティアで実施してくださっています。
田畑課長と片山夫妻
片山ご夫妻の元へ国立公園課田畑課長がお届けに上がりました。
片山ご夫妻
みちのく潮風トレイル上ではお馴染みの潮目の前で。
この表彰を受け、「なにも特別なことをしているつもりはない、普段通りのことをしているだけなんだけど」とおっしゃる片山さん。地元を愛し、その地元を楽しんでもらいたい気持ちが原動力なのですよね。
これまでの功績に感謝申し上げると共に、これからもお体を大切にハイカーや地域のみなさんと楽しんでいただけたらと思います。

ハイカーにとっては地域の方が何気なくしてくれたことが、とても素敵な印象として残っていると聞きます。
みちのく潮風トレイル上にはとにかくたくさんの地域の方々がサポートしてくださっていて、地域のみなさんひとりひとりにもお礼を申し上げたい気持ちです。

長距離自然歩道は、四季を通じて手軽に、楽しく、安全に自らの足で歩くことを通じて、豊かな自然や歴史・文化とふれあい、心身ともにリフレッシュし、自然保護に対する理解を深めることを目的とした歩道です。
地域のみなさんに支えられながらの長距離自然歩道。
地域のみなさんにも楽しんでいただきたい長距離自然歩道。
ご家族と、お友達と、みんなで長距離自然歩道を楽しみませんか!
たくさんの出会いを生む長距離自然歩道、もっともっと盛り上がりますように。
長距離自然歩道を歩こう! | 国立公園に、行ってみよう! | 環境省 (env.go.jp)