東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

広田小学校みちのく潮風トレイル体験

2023年07月04日
大船渡 坂本麻由子
みなさん、こんにちは。
大船渡自然保護官事務所の坂本です。
 
岩手県陸前高田市立広田小学校6年生が「地域の宝を知る」という目的で三陸復興国立公園やみちのく潮風トレイルについて学ぶ授業を始めて今年で6年になります。
ここ3年はみちのく潮風トレイルを歩くハイカーに向けてマップを作り、ハイカーだけでなく地域の方々にも嬉しい取り組みとなっています。
児童たちが制作したマップ
児童たちが制作したマップ(写真のものは2022年度版)
大船渡自然保護官事務所として広田小学校へは既に2回の出前授業を行いましたが、
今日は児童たちが実際にみちのく潮風トレイルを体験する野外授業の様子をお届けします。
梅雨時期なので雨が心配されましたが、天気予報とにらめっこしてなんとか予定していた日に実施できました。
体験中に知って欲しい情報をビンゴゲーム形式で楽しみながら覚えていきます。
しっかり説明を聞いて書き留める姿
しっかり説明を聞いて書き留める、早々にビンゴ達成!
全員が初めて歩く黒崎仙峡遊歩道
ルートになっている黒崎仙峡遊歩道は全員が初体験でした
歩いているとある男性とすれ違いました。
広田半島の国立公園の見まわりや環境整備などを日頃から行ってくださっている岩手県自然公園管理員さんです。
管理員さんは広田の大切な資源である国立公園内の遊歩道を利用しやすいように定期的に点検や草刈りなどをしています。大切な資源を守るお仕事をする人に会えました。
全員一列になって手を振る
歩きやすい遊歩道でとても楽しく歩けました!
ここまで写真を見てお気づきの方もいらっしゃいますか?
児童たちでもなく、先生方でもなさそうな、楽しそうな短パンの大人2名が写っています。
今年のみちのく潮風トレイル体験授業のスペシャルゲストです。
児童たちが「誰に向けてマップを作るか」をよりイメージできるよう、そして広田を訪れるハイカーがどんなことを感じているか知るため、ハイカーにも参加してもらいました。
トレイルブレイズハイキング研究所所長長谷川晋さん
トレイル文化を日本に広げる活動をされているトレイルブレイズハイキング研究所の長谷川晋所長:こどもたちがトレイルに触れる瞬間に終始嬉しそうでした。
名取トレイルセンターセンター長板谷学さん
名取トレイルセンターの板谷学センター長:重いザックを男子児童に背負わせてくれました。
2人のハイカーはこれまでの広田小学校の取り組みを応援してくださり、みんなと一緒にみちのく潮風トレイルを歩けることをとても楽しみにしていました。
これまでもリモートで授業に参加してはいましたが、実際ハイカーに会わせたいという学校側の意向を受けて実現しました。
 
こうして今年度の授業がはじまり、自分たちのマップを制作するため今後も様々な活動をしていく予定です。
どんなマップに仕上がるか、お楽しみに!
 
※授業の様子の写真掲載については学校側の承諾をいただいております。