アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
弥生の風、八甲田の樹氷
2023年03月08日
十和田
風の色、空気の色、目には見えないけれど、春めいた色になってきていると感じる今日この頃です。十和田湖畔の飛沫氷(しぶきごおり)や蓮葉氷(はすばごおり)は跡形もなく消えてしまっていました。
春の色といえば、桜色や、菜の花の色を思い浮かべますが、十和田湖の春の色は、マンサクの黄色から始まり、カツラの薄紅色へと移り、燃えるような春紅葉に染まっていきます。
八甲田の樹氷に一年に一度は会いたいと思い、思い立って行ってきました。天候に恵まれ圧巻の樹氷の風景に会うことができました。樹氷は国内でも、限られた山でしか見られなく、十和田八幡平国立公園の中では、ここ八甲田と八幡平で見ることができます。しかし、冬季は天候が不安定で、これだけの晴天はかなり希なことです。
春は旅立ちや、別れの季節、それぞれの想いを乗せて吹く風はどんな色でしょう。季節が変わっても、変わらずある大自然に抱かれながら、ここで仕事をさせていただいていることに感謝いたします。