アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
年が明けた碁石海岸より
2023年01月17日
大船渡
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致します。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
2023年の松の内も無事過ぎ去り、寒の入りのご挨拶の時期ですが、三陸海岸岩手県南部のこちらは雪もなく穏やかな年末年始でした。
2023年の松の内も無事過ぎ去り、寒の入りのご挨拶の時期ですが、三陸海岸岩手県南部のこちらは雪もなく穏やかな年末年始でした。
調べてみると年神様の滞在期間(松の内)は地域によって異なるとか。
私たちは1月7日までと思っていましたが、15日までのところもあるようですね。
仕事始めで事務所に出勤した際、20代独身の保護官の自宅に松が飾ってありました。
私たちは1月7日までと思っていましたが、15日までのところもあるようですね。
仕事始めで事務所に出勤した際、20代独身の保護官の自宅に松が飾ってありました。
神様が松を頼りに帰ってくる。神様をお招きするための門松ですが、できる範囲で日本のお正月の風習を行っていた若き日本男児に深く感動したのでした。
きっと神様はちゃんと帰ってきてくれていて、今年も見守ってくださることでしょう。
伝統や文化・風習は日常や季節で行われてこそ伝わっていき、地域や家族の結束に繋がっていくのだと感じます。
思い起こしてみると、自分の親の代が行っていたのにやらなくなってしまったものもあります。
節分の豆まき、こどもの日の鯉のぼり、お中元やお歳暮。我が家はだいぶ簡素化してしまっています。
今年は少しでも思い出して実行してみようかな、そんなことを考えています。
そこで早速ですが、小正月の行事を久々に復活させました。
きっと神様はちゃんと帰ってきてくれていて、今年も見守ってくださることでしょう。
伝統や文化・風習は日常や季節で行われてこそ伝わっていき、地域や家族の結束に繋がっていくのだと感じます。
思い起こしてみると、自分の親の代が行っていたのにやらなくなってしまったものもあります。
節分の豆まき、こどもの日の鯉のぼり、お中元やお歳暮。我が家はだいぶ簡素化してしまっています。
今年は少しでも思い出して実行してみようかな、そんなことを考えています。
そこで早速ですが、小正月の行事を久々に復活させました。
小正月の1月15日に飾る団子の木ですが、地域限定の行事とも聞きます。みなさんの周りではどうですか?
五穀豊穣を祈って団子や縁起のいい物などをぶら下げます。
碁石インフォメーションセンターでは、子供たちが楽しめるようお菓子をつるしました。
碁石海岸を訪れた方々がこの団子の木で会話に花を咲かせ、思い出に残ったら嬉しいですね。
この団子の木、ミズキの若枝を選んで使います。
ミズキの若枝はきれいな赤色で、縁起が良い感じがしますよね。
この辺では「ミズキ」という木を「だんごの木」と呼ぶ人もいます。
秋に道ばたに落ちているサンゴのような赤い花枝、見たことありませんか?
これがミズキの花枝です。花が咲いているときは緑なのに、実が熟す頃になると真っ赤になるんですよね。
実があるよと鳥たちにアピールするためなのでしょうか?
五穀豊穣を祈って団子や縁起のいい物などをぶら下げます。
碁石インフォメーションセンターでは、子供たちが楽しめるようお菓子をつるしました。
碁石海岸を訪れた方々がこの団子の木で会話に花を咲かせ、思い出に残ったら嬉しいですね。
この団子の木、ミズキの若枝を選んで使います。
ミズキの若枝はきれいな赤色で、縁起が良い感じがしますよね。
この辺では「ミズキ」という木を「だんごの木」と呼ぶ人もいます。
秋に道ばたに落ちているサンゴのような赤い花枝、見たことありませんか?
これがミズキの花枝です。花が咲いているときは緑なのに、実が熟す頃になると真っ赤になるんですよね。
実があるよと鳥たちにアピールするためなのでしょうか?
最後に、年が明けた碁石海岸の巡視をしたときに収めたこの時期ならではの風景をご覧ください。
ワカメの養殖発祥の地と言われている碁石海岸のある末崎(まっさき)町では今でもワカメ養殖が盛んです。
ロープに種付けしたワカメがふさふさ育ってきたこの時期に間引き作業をして残した物をより大きく良いワカメにします。
このとき間引かれたワカメが「早採りワカメ」と呼ばれ、しゃぶしゃぶなどで食されます。
ロープに種付けしたワカメがふさふさ育ってきたこの時期に間引き作業をして残した物をより大きく良いワカメにします。
このとき間引かれたワカメが「早採りワカメ」と呼ばれ、しゃぶしゃぶなどで食されます。
春が来たと勘違いしたのか、なんとフキノトウ(この辺では「ばっけ」と呼んでいます)が顔を出していました。
今年はまだ雪景色を拝めていない三陸南部ですが、春の訪れは待ち遠しく感じます。
今年もたくさんの方々が三陸を訪れて楽しんでくださいますように。
今年はまだ雪景色を拝めていない三陸南部ですが、春の訪れは待ち遠しく感じます。
今年もたくさんの方々が三陸を訪れて楽しんでくださいますように。