アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬至 春に向かって
2022年12月22日
十和田
12月22日は冬至です。カボチャと柚子湯が代表的ですが、冬至の七種(ななくさ)があると知りました。カボチャ(なんきん)ニンジン、ギンナン、レンコン、キンカン、カンテン、ウ(ン)ドンの七つを食べると運気が上がると言われています。どれも「ン」が二つ付くので運気が上がるという言われです。
週末の二日間の積雪量は20センチほどでしたが、我が家の一日分くらいの積雪量なので、近頃は十和田湖畔の雪の量には驚かなくなりました。
先日12月8日は、令和4年最後の満月でした。
寒さや飢えなども神様からの贈り物と言われるそうです。上空は強い風が吹いていて、月が現れたり、隠れたしていました。発荷峠でシャッターチャンスを待ちましたが、寒さで断念しました。冬の写真撮影には、忍耐力が必要です。
業務途中に通った奥入瀬渓流では、少しずつ滝が氷り始めていました。
がっちり凍った氷瀑も迫力がありますが、今の時期の繊細な様子もまた美しいものです。人のいない静まりかえった奥入瀬渓流で、木々から舞い落ちる雪が太陽に当たって輝いているのを、ずっと見ていたいと思いました。
また、十和田湖畔では、木々に水しぶきが当たって凍り付いたしぶき氷ができ初めています。厳冬期に向かって、どんどん成長していきます。気温が高いと氷が落ちてしまったりするので、寒さゆえの造形美です。
各地で記録的な降雪量のニュースも聞かれます。本格的な冬突入を迎え、様々な準備をしつつ、冬を楽しむ準備もしていきましょう。
冬至は一陽来復(いちようらいふく)と言い、冬から春に転じる日、陰から陽に転じ、悪いことが終わり、良いことが起こるようになる日と言われています。冬本番はこれからですが、小さな春の兆しを探しながら、豊かな心で暮らしたいものです。皆様が、穏やかに年末年始を過ごされますように。今年一年の諸々に感謝いたします。ありがとうございました。