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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

白い妖精

2022年10月13日
十和田
故郷から雪の便りが届きました。10月初旬はあちこちで初冠雪が観測されたそうです。外輪山から眺める南八甲田も山頂周辺が白く見えました。
櫛ヶ峯
小坂町生出より南八甲田櫛ヶ峯1416mをのぞむ
十和田湖
毎朝通るお気に入りのスポット
雪が降ると、ワクワクしたり、ちょっとセンチメンタルになったり、季節は心にいろいろな彩りを与えてくれます。十和田湖はこれからが紅葉の真っ盛りです。修学旅行の生徒さんや、観光バスが多く訪れ、賑やかさが戻ってきたことは、嬉しい限りです。
寒くても、湖畔の日だまりには、可愛らしい小さな花がたくさん咲いていました。
センブリ1
湖畔の芝生に咲き乱れる花が
センブリ2
近寄ってみると
センブリ3
可愛らしいセンブリの仲間です
子供の頃、おなかを壊しやすかった私は、良くセンブリやゲンノショウコを煎じたものを飲まされていました。打ち身には、栃の実を焼酎に漬けたものを塗布する。など、意図せずとも自然の恩恵を受けながら生活していたのですね。
さて、10月12日は、十和田八甲田地区パークボランティアの皆さんと一緒に蔦野鳥の森の歩道整備を行いました。今年も、紅葉時期の早朝、蔦野鳥の森の展望デッキは時間により予約制となっており、既に満席だそうです。一番混み合う時期を前にして、お客様が少しでも快適に歩けるように、笹刈りや倒木を寄せる作業、ゴミ拾いなどを行いました。
作業1
歩道の泥を取り除きます
ブナ1
ゴミ拾いをしていただいてます
ブナ2
森の主のようなブナ
作業2
流れをせき止めていた倒木を移動させます
蔦沼
蔦沼:少し紅葉には早い
月沼
大町桂月が月を愛でたという月沼:オオカメノキの紅葉と冬芽
長沼
長沼からのぞむ1001ピークは少し色づいています
キノコ
この状態なら食べられる:ホコリタケ
ニンジン
ソウシシヨウニンジン(相思子様人参):漢方に使用されます
実りの秋は、たくさんの恵みを私達にもたらしてくれます。国立公園内は、植物等の採取や火の使用の禁止等、様々な決まりがあります。今の季節は、近隣の里山でもたくさんの秋の森の恵みがあふれているので、楽しみですね。