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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

公園清掃活動

2022年08月24日
大船渡
こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本麻由子です。

東北の短い夏が過ぎ、あたりはすっかり秋の気配です。
この周辺の学生たちはお盆とともに夏休みが終了し、長い長い2学期が始まっています。

碁石海岸は一番の人出のピークは夏。今年もたくさんの観光客の方々でにぎわいました。
ちょうど穴通船が穴をくぐろうとしていました
碁石海岸の、大船渡の顔ともいえる穴通磯(あなとおしいそ)展望所へは駐車場から歩いて3分ほどで到着できます。木立の中進んだ先で一気に視界が開け、現れるその姿に誰もが驚きます。
恐竜が住んでいた時代、およそ1億3千万年前の岩石に海水の浸食によって3つの洞門が作られました。
展望所からはもちろん絶景ですが、小型漁船で洞門をくぐり抜けるサッパ船アドベンチャー「碁石海岸穴通船」は間近で穴通磯を見ることができ、大迫力ですよ。
穴通磯周辺へは太陽光線が届く午前中に訪れるのがおすすめです。

先日、パークボランティア活動で穴通磯までのアクセス歩道脇の側溝の泥かきを実施しました。毎年2回行われるこの作業、木陰で歩きやすい道であるが故に落ち葉や泥がどうしても側溝にたまります。秋の長雨の前にいったんかき出し作業を実施しました。
堆積した土砂であふれている
堆積した土砂であふれている箇所も
丁寧にスコップを使い泥上げしていきます
すがすがしい風が吹く中での作業でしたが、水分を含んだ落ち葉や泥はそれなりの重量があり、スコップでかき出すのも重労働です。着ていた服がびしょびしょになるほど汗を流しながら作業しました。

通りがかる観光客のみなさんに「ありがとうございます」「とってもきれいでしたよ」などと声をかけられて疲れも吹っ飛びました。
数か所設けられている桝もスッキリ!
きれいに石組みされた側溝が全線顔を出しました
国立公園では定期的なメンテナンスを実施する管理者がいますが、パークボランティアや地域の皆さんと一緒に愛される公園を目指し、様々な活動をしています。
来てくださった観光客の皆さんの笑顔が活力になります。作業する私たちを見かけたらぜひお声がけくださいね。