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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

磯の生きもの観察会in浄土ヶ浜

2022年08月08日
宮古
宮古自然保護官事務所の古館です。
  
ついに北東北も梅雨明けの発表があり、暑い日が続いています。連日、熱中症警戒アラートが発令されている地域もあるようですね。下記サイトでは、地図上で場所を選択し、暑さ指数の現況と予測をチェックすることもできるので、情報を活用しながら、バテないように気をつけて過ごしていきましょう。

https://www.wbgt.env.go.jp/
環境省熱中症予防情報サイト
  
さて、そんな梅雨明け後すぐの7月下旬、浄土ヶ浜ビジターセンター主催で、磯にいる生きものを観察するイベントがありました。
磯の観察会の開会式で参加者に説明する様子
開会式の様子(撮影:7月28日)
  
7月28日は海上からやってくる冷たく白い濃霧・やませに包まれながら、30日はカンカン照りの晴天のもと実施。イベントの前半は、磯場近くの広場で楽しいネイチャーゲームを実施。葉っぱや枝の隙間からチラチラと見え隠れする置き物をみんなで探して、磯で生きものを見つけやすくするために、目を養いました。
ネイチャーゲームのタイトルはカモフラージュ
見つけたー!とお母さんに報告(撮影:7月30日)
すくい網を海水の中にそっと入れる子ども
そーっと、そーっと。あそこにいるよ、と大人もサポート。(撮影:7月28日)
干潮になった磯場を観察しながら移動
あちらこちらから歓声が。(撮影:7月30日)
いざ磯場へ行くと、 すくい網とバケツを持ちながら、大人も子どもも夢中に。
私もカメラ片手に磯の生きものの様子を覗いてみると、活発に動き回る生きものたちがそこにはいました。
黒い縁取りで白い斑点模様のあるクロヘリアメフラシ
クロヘリアメフラシ
直径は10cm前後、触手がピンク色をしたミドリイソギンチャク
ミドリイソギンチャク
触角が赤く脚に黒い斑点があるケアシホンヤドカリ
ケアシホンヤドカリ
こちらを向いている小魚1
こちらを向いている絶妙な表情の小魚。見つけられますか?
こちらを向いている小魚2
小魚が何匹いるか数えてみましょう。
紅く鮮やかな海草に囲まれ泳ぐ小魚
たくさんの海草に囲まれて泳ぐ小魚
  
色鮮やかな海草に隠れてカモフラージュしていましたが、前半に行ったネイチャーゲームで培った目で、参加者のみなさんもたくさんの生きものを見つけたようです。私はというと、魚類に関しての知識が乏しく、種の同定ができず…。勉強したいと思います。
  
海に生きものを戻す様子
観察が終わり、それぞれバケツを片手に生きものを海に戻してイベント終了。
  
磯の観察には潮の満ち引きを知ることが大切です。磯の観察に興味を持った方がいたら、潮位表をたよりに立ち入りができる磯場で生きもの観察を行い、夏の思い出をつくるのも良いですね。
  
素敵な夏をお過ごしください。では、また!