アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
秋の森吉山~記録に残す・未来に残す~
2021年10月26日こんにちは!
秋田自然保護官事務所の成田です。
お天気に恵まれながら実施した、森吉山野生鳥獣センターでのイベントの報告です。
●森の撮影会
紅葉が始まった10月上旬。
渡部広志さんを講師にお招きして「森の撮影会」を開催しました。
桃洞の滝を目指して歩きながら、撮影するときのコツを教えていただきます。
秋の森には、キノコや木の実がたくさん!
足元に頭上にと様々な角度にカメラを向けて立ち止まりながら進みます。
そして今回の目的地・桃洞の滝へ!
水の流れと色づき始めた葉と青空とのコントラストがとても美しい空間になっていました。
昼食後は来た道を戻り、野生鳥獣センターへ。
最後はみんなで撮影した写真を見せ合いました。
同じ景色を同じ時に味わった参加者の皆さんですが、
写真で切り取る部分がそれぞれ違っていて様々な森の見方があると気づかせてくれました。
●100年後の森づくり
10月下旬の気持ちのいい週末に「100年後の森づくり」を開催しました。
この日は肌寒さがあるもののとっても気持ちのいい天気!
野生鳥獣センター前にあるブナの木の紅葉も青空に映えていました。
今回のイベントは森吉山ブナ林再生応援隊との共催で、
森吉山麓自然再生協議会の皆さまにご協力いただき開催いたしました。
まずは、ミニトレッキングということで、森吉山麓自然再生協議会会長の青木さんに
案内をしていただきました。特に植物の解説をしていただき、
目で、手で、口で、鼻で森を感じながら楽しく歩くことが出来ました。
次は、今回のメインイベントの植樹です。
森吉山ブナ林再生応援隊事務局の藤原さんに指導していただきながら行いました。
今年のセンターでのイベントでも何度か実施している植樹ですが、いつもとは少し違う方法です。
これまでは、苗木を植える場所に穴を掘って土を入れて植える、という方法でしたが
今回は木枠を作って、その中に苗をまとめて植えるという方法に挑戦です。
植えた苗木たちが、森吉の厳しい冬を乗り越え、100年後には多くの生きものが暮らす森になってほしい。
そんな思いを込めて、大切に植えました。
お昼休憩のあとは、アルミ缶を使ったランタン作りです。
NPO法人冒険の鍵クーンの村田さんに指導していただき、
秋の夜長を楽しむのにもってこいのランタンを手作りしました。
中に入れた灯りが揺らぐのが心地いい、素敵な作品になりました。
参加していただいた皆さま、ありがとうございました!
この100年後の森づくりで、今年度森吉山野生鳥獣センター運営協議会が主催するイベントは全て終了となります。
参加していただいた皆さま、開催にあたってご協力いただいた講師の皆さま、
そして何より奥森吉の自然に感謝いたします。本当にありがとうございました。
11月からは森吉山野生鳥獣センターは冬期閉館となります。
また来年、お待ちしております!