アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
浜をきれいに~宮古市重茂・種刺海岸~
2021年10月04日宮古自然保護官事務所の古館です。
去る9月30日、宮古市重茂半島の種刺海岸での清掃活動に参加してきました。
活動場所は、本州最東端・魹ヶ崎(とどがさき)へと続くみちのく潮風トレイルのルート沿いの【種刺(たねさし)海岸】。青森県八戸市の【種差海岸】とは漢字違いの浜辺です。
【種刺海岸 撮影:2018年2月15日】
東北太平洋側は、冬でも積雪が少ないです。一年を通してトレッキングが楽しめる場所なので、みなさんにも訪れてほしい場所の一つです。
この種刺海岸、台風や高波のあとはゴミがたくさん打ち上げられてしまうのです。
宮古市職員の方、浄土ヶ浜ビジターセンターのスタッフ、普段みちのく潮風トレイルの草刈などの維持管理に携わっている方々、さらに青森県八戸市からみちのく潮風トレイルをスルーハイクで南下してきた方2名も加わり、総勢13名でゴミ拾い。
私が拾ったゴミの一部です。ペットボトルや発泡トレー、食品の包装フィルム、油性ペン、ロープなど種類は様々。
こちらの写真は、プラスチックカップの一部。卓球ボールを握るほどの少しの握力だけですぐ粉々に。
※私が怪力というわけではありません。
屋外で太陽光や風雨などにさらされて劣化すると、こんなにももろく壊れてしまいます。荒波にもまれ、石と擦れるなかでだんだんと小さくなり、魚や鳥が誤食するなど影響が出てしまうことをこの手で実感しました。
1時間半で漁具などの大きなものから、缶や瓶、たばこのライター、プラスチックの破片などの小さなものまでこれほどのゴミが集まりました。
海洋ごみの約8割が、まちなかなどの陸地から川を伝い海へと流れ出たものだとされているので、海洋ごみを減らすためには、海だけではなく陸地でもポイ捨てをしないことが大切です。
全国一斉清掃キャンペーン『秋の海ごみゼロウィーク』は9月18日から開催となりましたが、期間を過ぎても全国各地で清掃イベントがまだまだ実施されていますので、ぜひ下記リンクをのぞいてみてください。
→→ 海ごみゼロウィーク
では、また!