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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

登山道整備

2021年09月14日
十和田八幡平国立公園 阿保 聡

国立公園内には多くの登山道があり管理体制も様々ですが、環境省が直轄で管理、整備している登山道もあります。

そのうちの1つが、十和田八幡平国立公園内の南八甲田登山道です。

登山道整備の一環で、笹刈りや倒木処理は毎年必要になる作業となり、地元山岳会等のボランティアで実施する場合もありますが、我々アクティブレンジャーが作業することもあり、私も先日笹刈りをしてきました。

笹刈り前の状態です。2年ほど刈ってなかった場所なのでかなり覆い被さってました。

笹刈り後です。これで快適に歩けます。

笹を刈ることによって日が当たるようになり、登山道が乾きやすくなるといったメリットもあります。

これは今年新たに環境省で設置した誘導標識です。

利便性、耐久性、自然との調和のバランスを考慮し設計、設置されます。

登山道整備にはこのような施設整備も含まれます。

南八甲田登山道は、麓の猿倉温泉登山口から櫛ヶ峯山頂まで10km以上ある長い登山道なのですが、今回の笹刈り作業では、延べ2日間で登山道全線の約半分を終える事ができました。これでだいぶ歩きやすくなったと思います。

南八甲田登山道は距離が長く、避難小屋等も一切ありません。ぬかるみや水たまりも多く、やや難易度の高い道となっています。

往復で10時間程度かかるルートなので、登山をされる方は十分に余裕を持った計画、装備で楽しんでください。

(2019年9月 櫛ヶ峯手前から撮影)