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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平は花盛り

2021年07月01日
盛岡 工藤紀恵

皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。

梅雨の晴れ間を狙って、八幡沼周辺の散策路を巡視してきました。

盗採跡や踏み込みの跡もなく皆さんルールを守って散策を楽しんでおられました。

この八幡沼周辺散策路は非常に歩きやすく整備されており、高山植物をゆっくりと観察しながら散策が可能です。

駐車場に車を停めて散策路に入ると、なんと20歩でハクサンチドリがお出迎えをしてくれました。

その他にも、ヒナザクラ キヌガサソウ イワカガミ コバイケイソウ(蕾) ショウジョウバカマ ヒメシャクナゲ ベニバナイチヤクソウ ズダヤクシュ シラネアオイ ワタスゲ(綿毛) ベニバナイチゴ ミズバショウ ツマトリソウ チングルマ ニッコウキスゲ イワイチョウ ミヤマキンポウゲ サンカヨウ アオノツガザクラ マイヅルソウ モミジカラマツ ミツバオウレンなどが確認できました。

左上:ヒナザクラ  右上:ヒメシャクナゲ

左下:キヌガサソウ 右下:アオノツガザクラ

※人気の高い植物を抜粋しました。皆さんの推しは入っていますか?

散策路では多くの植物が雪解けを待ち構えていて雪解け後は一気に花を咲かせますので、春の花と初夏の花を同時に楽しむこともできます。

木歩道から外れて湿地を傷つけないよう腕を伸ばして、モウセンゴケを撮影していたご婦人方を激写しました。撮影した画像をお見せしてAR日記に載せていいですかと伺ったところ、「マァスクしてらし、顔もうづらねがら、だぁいじょぶ。だいじょぶ。」と快諾して下さいました。植物との出会いも楽しいですが、ハイカーの皆さんとの出会いも散策の楽しみの一つです。注:カッコ内は東北弁の雰囲気で読んでみて下さい。

八幡平はなんと言っても、手軽に散策を楽しめるのが魅力ですが、風の強い日や気温の低い日もありますので、本格的な登山装備とまではいかなくても防寒具や風よけのジャケット、カッパなどがあると安心です。

八幡平ドラゴンアイの人気が高まり、初めて八幡平を訪れる方も増えていますが、是非何度も足を運んでいただき、八幡平の奥深い魅力を楽しんでいただきたいです。

国立公園でお会いしましょう。