ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年10月23日碁石海岸 オオハンゴンソウ駆除

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

ここ数年、碁石海岸地域内に特定外来生物であるオオハンゴンソウの侵入・生育が確認されていました。

オオハンゴンソウは漢字で「大反魂草」と書くそうです。なんともおそろしく強そうですよね。

実際にその生命力は非常に強く、一株当たり1000個以上の種をつけ、

主根が2グラム残るだけでそこから再生可能と言われています。

(↓2016年8月に確認した時のもの)

碁石海岸地域で確認されている生育範囲は大浜(おおはま)へのアクセス路である砂利車道の両脇、

距離にして約20メートルほどです。

(2016年8月確認時の遠景)

園地内ではあるものの、観光客が行き来する場所・遊歩道ではないことと、大きな広がりを見せないことから

慎重に経過観察をしていた(重い腰が上がらなかった?)案件です。

毎年、在来種の植物たちが可憐に咲き誇る姿を見ていて

「いかん、今より早い時はない!」いよいよ本格的に行動に移すこととなりました。

これまでは花が咲く前に地上部刈取りという処理をしてきましたが、

種子からの繁殖がないということで爆発的な拡大は避けられていたと思われます。

今は色々な駆除方法が研究・調査されていますが、

今回はオーソドックスな手作業による根の抜き取りを実施しました。

まずは9月末に駆除作業箇所確認のため下見をしました。

7月開花前に上部刈取りしているので、その後葉は成長するものの

冬に向かい寒くなるので開花には至りません。

しかし中には花開いているものも。(花自体小さく、勢いがありません)

そして10月にいよいよ抜き取り作業。

主根を残さないよう、慎重に掘り上げます。

根をよく観察し、切れてしまっていたらさらに周りの土を探りできる限り回収。

パークボランティア1名保護官事務所2名の計3名でこの地道な作業を2時間以上行いました。

〔作業前〕          ⇒          〔作業後〕

駆除作業をしながら採石の混じった場所で根掘り作業が多いように感じました。

こういう気づきも実際駆除作業をして観察をして発見できたものです。

それぞれの立場で考えいろいろな意見を出し合い、

地域みんなで環境を守っていくんだという意識を維持することが大切ですよね。

今回の成果はシート一面、乾燥・枯死させてゴミ袋3つ分にもなりました。

最後に駆除済範囲に印をつけて、来年の開花前に確認します。

結実し、土に落ちた種は数年間生き続けていると言われるので、

今回行った作業の成果はすぐには感じることはできないでしょう。

来年も再来年も同じ作業を繰り返す、長い戦いになります。

碁石海岸地域への侵入はまだ小規模ですので、今の段階で根絶できるよう

地域の皆さんと力を合わせて行きたいと思います。

最後に、オオハンゴンソウのような特定外来生物は生きたままの運搬が法律で規制されています。

皆さんのお家の庭などで見つけたときも刈ったり抜き取りした後

枯らす前にゴミで出さないようにお願いします。

詳しくは以下リンクをクリックしてご覧ください。

◎特定外来生物についてはコチラ

◎オオハンゴンソウについてはコチラ

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