アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
これもユリ科!あれもユリ科!
2020年08月12日こんにちは、宮古自然保護官事務所の古館です。
今年は梅雨明け発表のないまま、うだるような暑さがきた東北北部です。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私は、暑さに負けず公園巡視をしており、巡視リュックの中は水分でずっしり重みを増しています。
さて、今回は私の名前にも入っているユリについてのお話。
植物名にユリと入っているものから、"えっ?これもユリの仲間?"というものまで今の季節に見られるものをご紹介します。
まずこちら、ウバユリ。ユリ科ウバユリ属。
背の高いものだと1mくらいまで生長し、花は横に鉄砲のように長く開花します。
白い花先が美しく上品さを感じられます。浄土ヶ浜園地内のいたるところ(※特に宮古湾一望コース)でよく見かけますので、夏にお越しの際には、ぐるりと歩いて探してみてください。海だけじゃなくて森にも見どころがありますよ。
続いては、ヤマジノホトトギス。
名前に"ユリ"が入っていませんが、ユリ科なんです。ユリ科ホトトギス属。
こちら、みちのく潮風トレイルの林に囲まれたルート上にひっそり咲いています。
7月~8月にかけてトレイルを歩くとき、登山のような険しいルート上で"あぁ...階段なのに足が重くて上がらない..."と疲れ果てたときに、足元に咲いているのを見ると元気になります。※個人的感想で、元気になる効能はありません。感じ方には個人差があります。
今回ご紹介したほかにも、クルマユリ、スカシユリなど、大船渡自然保護官事務所の坂本アクティブ・レンジャーが前記事で紹介した花も見られます。
【左:自然歩道脇のクルマユリ(宮古姉ヶ崎園地)、右:青空とスカシユリ(小袖海岸)】
ただ1つ、ヤマユリだけは宮古自然保護官事務所管内において見つけられていません。
気候など様々な条件があり、自生していないのかもしれません。同じ三陸復興国立公園でも違いが見られると面白いものです。
わずかばかりのご紹介となりましたが、みなさんの住んでいるお近くでも植物観察してみると面白いものが発見できるかもしれませんね。
以上、ユリコがお伝えしました。
では、また!