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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

6月の岩手県洋野町

2020年06月25日
八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

6/5に八戸海上保安部主催の「海洋環境保全教室・漂着ごみ分類調査」が、

岩手県洋野町の種市小学校で行われ、

4年生の教室で「レンジャー・アクティブレンジャーのお仕事とは」と、

「みちのく潮風トレイルについて」のお話をしました。

レンジャー=戦隊シリーズをイメージする生徒さんたちがほとんどで、

日頃どんな場所で、どんな仕事をしているか、

みちのく潮風トレイルでどんな生き物・景色と出会い、

出会いの中に必ずある美しい環境を守る大切さについてお伝えしました!

また、普段当たり前に過ごす場所が余所から来た人にはとても魅力があるという事をお話しました。

たくさんの生徒さんが、これから歩きに来るたくさんのトレイルハイカーさんに

洋野町の魅力を伝えていって欲しいなと思います。

授業の後は小学校からすぐ近くの海で漂着ごみを拾い、分類調査を行いました。

分類してみるとロープ紐やペットボトルなどのプラスチックごみが多いことがわかりました。

プラスチックは細かくなっても分解されず残るため、

排出する量自体を減らしていかないとどんどん増えるのだと、勉強になりました。

一緒に学んだ生徒さんたちと美しい景色を守っていきたいです!

また6/17にみちのく潮風トレイル洋野町区間の迂回路調査をしました。

洋野町区間には川を渡渉するコースがあり、

水量・川の流れ・石・足場等がどのような状態か、実際に渡渉してみました。

この日の水量は膝下よりも下で、

どの場所からどの岩を伝って渡るかなど考えながら渡渉し、

ちょっぴりアドベンチャー気分を味わえました。

水量が多く渡渉出来ない場合、迂回して進むコースの調査もしました。

長い距離を歩いて来たハイカーさんの負担にならないか、

安全か、通れる道かなどまだまだ調べていく必要があります。

コースにはモミジイチゴが鈴なりになっていて鮮やかでした。

三陸の海をバックにニッコウキスゲが美しく咲く6月、

政府からの県をまたぐ自粛要請解除を受けまして、みちのく潮風トレイルのハイキングについても、

地域をまたぐ距離であっても少しずつ歩きに来ていただけるようになります。

夏が目前に迫った、緑あふれるトレイルをぜひ楽しんでいただければと思います!