アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
石巻界隈の渡り鳥
2020年03月02日石巻自然保護官事務所 アクティブレンジャー 晴山です。
2月も終わり南の方からはスギ花粉大量飛散の情報も聞こえてきて戦々恐々としている今日この頃ですが、石巻界隈では雪が降ったり、そうかと思えば春の陽気を思わせるような日差しが差し込んだりと、落ち着かない天候で体調管理も大変です。皆さんは体調は如何でしょうか。
冬の間、宮城県内ではラムサール条約湿地に登録されている伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、志津川湾(南三陸)をはじめ、様々な場所で渡り鳥たちを見ることが出来ます。
今回は、石巻管内の志津川湾以外のお薦めスポット(あくまでも個人的な意見です)を紹介します。
「みちのく潮風トレイル」の「石巻市(北上・河北・雄勝)ルート」にある、北上川河口と長面浦です。
トレイルルートの巡回(パトロール)をしていると、渡りの鳥たちが水面に揺られながらのんびりしていたり、餌(海藻)を食べているのを見ることが出来ます。
オオバン、クロガモ、スズガモ、ヒドリガモ、ミコアイサを見つけられました。
ハンドブックを持っていれば私のような素人でも、現地で「何の鳥だろう?」と思ったときに調べられますが安いモノでもないので、例えば環境省の生物多様性センターのHPから「ガンカモ類の生息調査の対象種識別ガイド」という資料が以下のサイトからダウンロード可能なので使ってみては如何でしょうか。
代表的なガンカモ類の見分け方が分かりやすく書いてあります。
https://www.biodic.go.jp/gankamo/gankamo_top.html
この季節ならではの風景が見られるので、トレイルを歩きながらバードウォッチングも如何でしょうか。
【雑学】スズメは、留鳥といって1年中ほぼ一定の地域に住む鳥の代表格ですが、渡り鳥のように数千kmも移動するわけではないけれど、冬の間は繁殖地から暖かいところに少しだけ移動するらしいです。横着して全く移動もしないスズメもいるようですが。。。