アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
なごり雪 その2
2019年04月04日新元号が発表された4月1日、十和田湖畔は銀世界の朝でした。
新年度の始まりに、今までの良いことも悪いことも真っ白にリセットして、また今日から元気
に歩んで行きなさいという、大自然からのメッセージのように感じました。
ところが、2日から3日と断続的に雪が降り続き、3日の朝はすっかり真冬に逆戻りしたような
風景でした。
〈4/1 恵比寿大黒島〉
〈4/3 朝の管理事務所〉
十和田湖畔で3度目の春を迎えましたが、これからやって来るまばゆい季節に、どんな風景や
出会いが待っているかと心躍ります。
一年間どうそよろしくお願いいたします。
さて、十和田八幡平国立公園の秋田と岩手を繋ぐ八幡平アスピーテラインの開通に向けた除雪作業が
開始され、その除雪作業を公開するイベントが3月23日に行われました。昨年に続いて二回目の公開
です。今年の標高1400m付近の積雪量は5.5メートルで、昨年より1メートルほど少ないようです。
4月15日の開通に向けて、一日600から700メートルづつ進んでいるそうです。開通した暁には、
雪の回廊の中のドライブと同時に、標高の低い場所では新緑が楽しめます。
〈雪の壁の高さを測ったり、記念撮影をしたりしました〉
天気の良かった昨年の除雪公開の様子はアクティブレンジャー日記をご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2018/04/post_354.html/
また、八甲田地区の冬期通行止めの道路も除雪が進み、4月1日に奥入瀬渓流から酸ヶ湯温泉に
抜ける103号線が開通しました。
当分の間は夜間通行止めが続きますので、情報入手のうえお越し下さるようお願いします。
(青森県内の交通情報は以下ウェブサイトにて公開されています)
〈2017/4/7 笠松峠付近〉
また、3月24日には、十和田八甲田地区パークボランティア春季研修会が行われました。会員
のお一人である針生倖吉氏による講話で、様々な活動の中での体験談、豊富な登山経験からの知恵、
などとても興味深く、役立つ事の多い講話でした。
一年間のパークボランティア活動の報告、反省会も行われ、活発な意見が交わされました。
今年度も十和田八甲田地区のパークボランティア活動どうぞよろしくお願いいたします。
〈針生氏による講話〉
春は、異動される方を見送る寂しさと、赴任される方をお迎えする喜びとが交錯し、心が
揺れ動く季節ですね。
そんな心のページを彩る素晴らしい風景が、十和田八幡平国立公園には満ちあふれている
ことと思います。