アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
春の自然観察会 in 碁石海岸
2019年04月18日
大船渡
こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
やっと碁石海岸の桜も開き始めました。
待ちに待っていた春の訪れにワクワクします。
桜の蕾がまだ堅く閉じていた先週末、碁石海岸で自然観察会を行いました。
桜より一足先に見頃になるカタクリを愛でる会です。
パークボランティアの自然解説付きで、いつもの散歩道も発見の場に。
カタクリの発芽から花を咲かせるまでの説明や、春の味覚フキノトウの雄雌など
皆さん身近な植物のなるほど!に耳を傾けていらっしゃいました。
カタクリは花をつけるまでに7~8年要するそうです。
今年咲いているカタクリは震災の年に咲いた花の子孫かもしれませんね。
フキノトウに雄雌があることはご存知でしたか?
雄は花粉を飛ばし終えたら枯れてしまい、背高く伸びているフキノトウはすべて雌。
砂山に生えていたフキノトウを見つけたので根の観察もしました。
そのほか見られた春を告げる花たち。
これから訪れるうららかな春、色とりどりの花が楽しみですね。
今回の観察会では、通常通行止めでいくことができない"トンボロ"という場所へ許可を得てお連れしました。
この場所は大船渡港の湾口防波堤の根元です。
大船渡湾を守る湾口防波堤を目の前にするとその巨大さに驚きます。
震災前と現在の構造の違いなどを聞き、豊かな大船渡湾の成り立ちを学びました。
今回の参加者は地元の皆さんでしたが、知らないことも多かったようで、
このような地元の方が学べる場で今後もお手伝いしていきたいと思いました。