東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春の色

2019年02月28日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

十和田の伊藤です。

2月最後の週末は、良い天気に恵まれました。十和田湖冬物語も好評のうちに終了して、最終日には、沢山のお客様にお越しいただいたようです。3月1から3日は、「冬のおかわり ほぼ!冬物語」と称するお祭りの後夜祭のようなイベントが行われますので、どうぞおこしください。

https://www.facebook.com/towadakofuyumonogatari/

日本中から毎日届くニュースや新聞記事からも、確実に春が近づいていることを実感できます。

前回「光の春」「音の春」についてお話しましたが、水辺に光りが反射する様子や、流れる水の音、空の青ささえも、厳冬期とは明らかな違いを感じます。

    

                【2月28日早朝の十和田湖畔】

    

            【鏡のような湖面 遠くに櫛ケ峯をのぞむ】

今回は更に「色の春」について考えてみました。

皆さんが「春の色」として思い浮かぶのは、どんな色でしょうか?

私は、雪解けとともに芽吹く新緑の緑、日本の春の代名詞のような桜の桃色、幼い頃から身近にある、タンポポの黄色、などが真っ先に思い浮かびます。

春はあらゆる生命の息吹が溢れだし、活力をくれるように思います。

マンサクが咲き、大好きなカツラの樹に花が咲くと(カツラは葉よりさきに花が咲きます)湖畔の一部が赤く燃えたように見えて、心躍ります。

    

                  【カツラの雄花の花芽】

    

             【カツラの雌花の花芽と昨年の球果】

    

    

            【黄色い顔をのぞかせ始めたマンサクの花芽】

やがて、ブナやナナカマド、ドロノキやハンノキがこぞって芽を出し始めると、山はいっきに賑やかになります。山笑うという言葉のように、私達も自然と笑顔になることでしょう。

    

              【一年中緑色のツルマサキの落枝とリスの足跡】

今朝は北帰行を始めた白鳥の声が上空に響いていました。

「光」「音」「色」の春は十和田湖畔のあちこちに見え隠れしています。