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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

第14回月山を外来植物から守ろう!

2018年06月21日
磐梯朝日国立公園 澁谷 満紀

羽黒自然保護官事務所の澁谷です。

6月17日(日)、『第14回月山を外来植物から守ろう!』を開催、梅雨の晴れ間、絶好の活動日和に恵まれ、

月山8合目駐車場から少し歩いた中之宮周辺で約2時間の駆除作業を行いました。

30名の参加者とスタッフ14名で、81.8kgのオオバコ、セイヨウタンポポを駆除することができました。参加者・スタッフのみなさん、長時間の作業、ご協力どうもありがとうございました。

  <作業前、外来植物の説明>       <駆除作業の様子>

昼食を挟み、残雪のある弥陀ヶ原湿原で観察会を行いました。

月山ジオパーク推進協議会事務局吉田氏から、月山の地形についてレクチャーを受け、参加者のみなさん

には月山の理解を深めていただく良い機会となったと思います。その後、パークボランティアの案内で湿

原を半周し、イワカガミ、チングルマ、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、イワイチョウ、ヒナザクラ

などの花々に大喜び、充実した気持ちで8合目駐車場に下りました。

<木道脇のチングルマ>

              <弥陀ヶ原湿原観察会の様子>

閉会式で駆除した重量(81.8kg)を発表すると拍手がおこりました。参加者のみなさんも、高山植物を楽しみながら、外来植物駆除の必要性を改めて感じる1日になったと思います。

月山ビジターセンター運営協議会、鶴岡市、休暇村羽黒、月山ジオパーク推進協議会、月山ガイド協会、山

形県自然公園整備促進協議会羽黒支部、関係者のみなさまのお力添えでこの意義深い取り組みが維持されて

います。どうもありがとうございます。

月山では、6月22日(金)11時よりアクセス道路の県道月山公園線が開通します。7月1日には開山祭があり、

待望のシーズン到来です。環境省では、登山口に外来植物対策のための靴底マットを設置し、登山者へ靴底を

きれいにしてからの入山をお願いすることにしています。ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

※今回の外来植物駆除は、自然公園法および土地所有者の許可を得て行っています。国立公園特別保護地区内で許可なく植物を採取することは禁止されています。