アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
おもとミッケ!~トレイル周辺の魅力探し~
2018年02月15日みなさん、こんにちは。宮古自然保護官事務所の古館です。
2/12に岩泉町小本地区にて、地域の魅力探しを行うワークショップを開催しました。
小本地区のみちのく潮風トレイルルート周辺にどんな地域の魅力があるのか、実際に歩いて地図に起こしてみようと企画したもので、たくさんの地域の方々が参加してくださいました。
今回は散歩の達人であり絵地図師の高橋美江先生を講師としてお招きし、講演をスタート。
民俗学の言葉で「ハレ(行事ごとなどの非日常)」と「ケ(普段の生活である日常)」のうち、地域内で「ケ」を見つけることが、地域の魅力探しに繋がるとのこと。
魅力に気づくためには「柔軟な脳みそ」と「好奇心」が大切だと教わり、1つのものでもとらえ方によって見えるものがかわるトリックアートを使い、まずは脳を柔らかくするトレーニング。
その後、講師がまち歩きをしながら見つけた各地域の「ケ」の写真を見ながら、日常の中に転がっているものに興味をもつ「好奇心」を高めるお話しがあり、参加者の笑いと感嘆が絶えず会場内に響く楽しい講演でした。
好奇心を高めたあと、3チームに分かれて実際に地域内で魅力探しを開始。
私はみちのく潮風トレイル沿いを歩く「トレイルコース」に参加。トレイルマップにもルート付近の見どころが記載されていますが、それはいわば「ハレ」といわれる普段から光を当てている地域で有名なほんの一部分の場所。よく探してみると地域にたくさんの「ケ」が転がっていました。
まち歩きから帰ってきたら、自分たちのチームが見つけた魅力を載せた手書き地図作製にとりかかります。各チーム、たくさんの魅力を載せた素敵な地図ができました。
(左から...まちなかコース、トレイルコースの手書き地図)
(海コースの手書き地図発表の様子)
私自身歩いてみて、トレイルルートから一つ隣の道を歩いたり、いつも通る道でも見方が変わると興味深い発見があって、そこから地域の食文化やその土地ならではの日常が見えてくるのは面白かったです。
これを機に地域の「ケ」の部分に光が当たり、日常の中に転がっている魅力が輝くことを願うばかりです。
みなさんもみちのく潮風トレイルを歩くときは、寄り道をしてまちあるきを楽しみながらその地域ごとの文化や日常を見つけてみると、より楽しみが増えるかもしれませんよ。