アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
十和田八甲田の秋みつけた
2017年10月20日
十和田八幡平国立公園
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
長月は足早くすぎ去り、神無月もすでに半ばをすぎました。気温が10度を下回る日もあり、
外を歩いていて手足が冷たいと感じることもあります。
テレビのニュースでは八甲田の初冠雪の映像が映し出され、スキーが趣味の一つの私は、心躍ります。
標高が400mほどの十和田湖畔は、秋色が濃くなってきました。
管理事務所の周りだけでも、こんな秋の風情を味わえることに幸せを感じます。
【甘い香のカツラの葉】 【苔とモミジ】
【色づくニシキギ】 【オオウバユリの実と蝉の抜け殻】
先日「ヒメマスの遡上風景が十和田湖畔に秋を連れてくる」と地元の方に教えていただきました。
6月に稚魚の放流式の様子をお知らせしましたが、その稚魚が3~5年して産卵のために生まれた場所に帰ってきます。
広い十和田湖畔を旅して迷わず生まれた場所に帰って来る神秘、生物の不思議、はるか太古から育まれてきたのでしょうか?
私は、三陸沿岸で生まれ育ち、鮭の遡上を身近に見てきたので、どうしても見てみたいと思い、放流した場所に行ってみました。
【6月に背びれに印しを付けて放流された稚魚】
【湖畔にある和井内の孵化場の水路で遡上を待つヒメマス】
【紅葉が始まった湖畔で釣りをする人々】
なお、奥入瀬渓流周辺では、平日でも渋滞しています。また、夜間通行止めの可能性のある道路もあり、情報収集が必要です。おいでになる際には十分お気をつけてください。
【八甲田のブナ林】