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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十和田湖、奥入瀬渓流、春から初夏の便り

2017年05月22日
十和田 伊藤 あけみ

 十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

 桜の便りが本州を通り抜けて行きました。事務所の近くの休屋北駐車場の今年の桜は終わってしまいました。今年は、雪解けも遅く、また、はっきりした原因はわかりませんが、花芽が少ない木が多く、少しの花が咲いただけで葉が出ていました。それでも、中にはたくさんの花を咲かせていた木もありました。写真は十和田湖北駐車場の5月8日です。八重桜はまだ咲き始めですので、まだしばらくは花が楽しめます。

 ところで十和田湖を代表する「乙女の像」ですが、本名があり「3者功労の碑」と言うのだそうです。十和田湖を広く紹介した当時の県知事の武田千代三郎氏、当時の十和田村村長の小笠原耕一氏、そして大町桂月氏の功績を称えて青森県が昭和28年に建立したものだそうです。

早朝、夕暮れ時、趣深い乙女の像や十和田湖を楽しんでください。

 また、奥入瀬渓流では、たくさんの花が咲き始めました。地面の花、木々の花、視線をあちこち移しながら見ると楽しみが増します。

 

春の季節は加速度を増し、木々や花に様々な衣装を着せ替えていくようで、今日の気温は20度以上となり、エゾハルゼミの声も聞こえ、夏の始まりのようです。

 自分のステージを終え、次の役者さんにバトンタッチする花々は、また来年の春に胸を膨らませながら冬を越すのでしょうか。自然の中で、繰り広げられるドラマを想像し、花や木々に話しかけながら歩く楽しみもあります。静寂の中、そっと耳を澄ませてみてください。

 大自然との対話を楽しむため、どうぞ十和田湖、奥入瀬渓流にお越し下さい。

ムラサキヤシオ   ユキザサ   ニリンソウ   ズダヤクシュ