アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
新しい歩道ができました
2017年05月16日こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所アクティブレンジャーの村田野人です。
日に日に木々が芽吹き、十和田湖は、散策が楽しい季節になりました。そこで、本日は、十和田湖畔にできた新しい歩道を紹介します。十和田湖畔休平地区で、秋田県側に位置する「十和田湖休平森林公園」です。この歩道は、昨年度、地元の自治会が秋田県からの補助金を受けて整備しました。歩道としては少し短めですが、手作り感があり、また、森の静けさを感じられる歩道です。
入口は休屋地区の103号線沿いにあります。細い道なので、注意して入ってください(赤い→の所を曲がります)。写真は小坂町側から十和田市方向を撮影しています。
小道に入るとすぐに小川があります。青森県と秋田県の県境の神田川です。
神田川を渡って秋田県に入り、まっすぐ進みます。舗装が切れてもさらに進みます。森に吸い込まれるように入っていくと、歩道の入口です。
真新しいウッドチップを敷いた歩道が森の中に続いています。
<森の中へ続く歩道>
道の両側はニリンソウの花畑です。一輪だけアップで写真を撮るつもりが、背景にもたくさん入ってしまいました。
全長500m程の比較的短い歩道ですが、人気の無い静かな雰囲気が魅力です。歩道の十数メートル奥からは、十和田湖を囲む外輪山の壁が立ち上がっていて、自分が確かにカルデラ※の底にいることが実感できます。
ニリンソウの花の時期はだんだんと終わりに近づいていますが、7月上旬には夜にヒメボタルが飛び交う光景が見られるそうです。この後も季節ごとに楽しみがありそうです。
なお、この歩道の周辺には野生生物も生息しておりますので、利用に際しては、歩道入口にある看板の注意事項をよく読み、十分に注意してご利用ください。
※カルデラ:火山の地形の一種で凹状地形。十和田湖は、噴火による陥没によって形作られた陥没カルデラとされる。